石垣島ツーリング2000・その3

 

竹富島・西桟橋にて

旅行期間:2000年9月28日〜10月1日

 



石垣島・さとうきび畑の上を行く貨物船
■9月30日(3日目)前編

 あっ! 目が覚めたら8時前だった。今日もお日様さんさんのいい天気だ。雲一つない空。今朝の夜明けはどんなだったのかなあ。

 メシ前にちょっと走りたくなって、海沿いの道から少し登ったとこにある、さとうきび畑へやってきた。おおっ、小浜島が見えるじゃん!

 朝飯を食いながら、今日はどの島へ行こうかなあ、と考えていた。昨日行ったシュノーケルポイントよりきれいな所じゃないと、いかんしなあ、どこかいな……。


 そうだ、潜ってやろう! 心は決まった。申し込みに行くと、昼からの体験ダイビングならOKとのこと。よ〜し、潜るぞぉ!

 昼まで時間があるので、竹富島へ行ってみる。島で自転車を借り、コンドイビーチへ行くと、そこには空の青と海の青が溶けあう景色があった。
 集落の中の白く眩しい道を行く。石垣の塀と赤い屋根、独特の家がならぶ景色は、なぜだか懐かしく、好きな風景だ。一度住んでみたい。

 そろそろ昼前なので、石垣へ戻るとする。軽く昼飯を食って、ダイビングに備える。


竹富島・コンドイビーチ
何度来てもすごい青!


ハイ、チーズ!
Photo By インストのお姉さん
 いよいよ体験ダイビングの開始。担当はお姉さんであった。まずは、スーツを着るのだが、これがまた馴染まない。ボンベを付けると、水の中というのに重い。

 まずはプールで耳抜きと息を吐く吸うの練習をする。ボンベの空気を思いっきり吸って吐く。ブクブクブク〜。ここがシュノーケリングと違いだ。そんなに違和感はない。

 さっそく海へGO! 水上バイクでポイントまで連れて行ってもらう。フロートの上で準備をする。スーツを着ると、上半身が固定され、サンダーバードの人形みたいになってしまう。地上でボンベを背負うと、メチャ重たい。これは重装備やなあ。

 海へ入る。まずはロープに掴まって、そろりそろりと潜って行く。おお、耳抜きをしないとツーンとするや。息をするたびに浮いたり沈んだり。さすが数メートル潜っただけでも何もかもが違うぞ!

 インストラクターの指示で、あちこち移動するのだが、うまく進めない。竹富で足首を捻ったので、足ヒレを使うとちょっと痛い。水中写真を撮ろうとしても、軍手プラス海の中なので、フィルムも満足に巻き上げられない。


 余裕が出てきたのは、一旦止まって、魚に餌付けをしてからだ。ソーセージをばらけさせていると魚が集まってくる。直接ソーセージをつつきに来るヤツもいる。魚とはいえ、食いしん坊なヤツはどこにでもいるもんや。

 さらに深く落ち込んだ所へ潜る。水面を見上げると、そんなに深くはないのだが、やはり少しずつ光りが届かなくなって、濃い青――藍色の世界になっていく。

 今まで写真でしか見たことないような、紫色のサンゴや、イソギンチャクとクマノミを間近で見ると、全くの別世界に来たという感じを受けた。
 ボンベの中の酸素は乾燥しているので、海の中ではのどが渇き、ジュースが飲みたくなった。


クマノミのナワバリ意識はすごい!
突進されちゃった


海の底から見上げると……
この景色が見たかった
 移動するときに、海底を這うように進むと、白くなったサンゴがたくさん積もっている。見上げると魚の群れ、射し込む日差し。でもここは蒼い蒼い海の中の世界。

 インストラクターの人がそろそろ上がりましょうかと言う。やっと、写真を撮る余裕がでてきて、楽しくなったところ。ふと見上げると、フロートがあるじゃないか。ぐるっと回って戻ってきてたのに、ぜんぜん気付かなかった。

 地上の世界に戻ってきた。青い空を見上げると何故か安心した。海に漂うフロートの上に座りながら、この時間がサイコーのひとときだと感じていた。


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