北の大地の旅


96年夏 北海道一周ツーリング
 稚内に向かうオロロンラインを北上中。
 この日は朝から大雨で、「雨があがってくれるだけでいいや」と思っていたのだが、北へ向かえば向かうほど雲が切れてきた。ついにはこの青空。本当にこの日は劇的な一日だった。

 オロロンラインを走りながら見た利尻岳。雨上がりで、山頂に雲がかかり、その雲がびゅんびゅん風でちぎれていくという、素晴らしい景色を眺めながら、最北へ向かって爆走した。
 北海道で一番印象的な風景。

 稚内・ノシャップ岬の夕暮れ。この日の日没は7時頃だったと思う。その時刻に合わせて、たくさんのバイクが集まってきた。

 稚内・ノシャップ岬の夕焼けが水平線に沈んでいくのを、みんな静かに眺めていた。
 おそらく百人いれば百通りの思いが込められていることだろう。
 ぼくは、朝から大雨だったのに、こんなきれいな夕日を拝めたことの摩訶不思議さをかみしめていた。

 北海道を旅する者があこがれる『どこまでも続く真っ直ぐな道』。ここを走るために来たと行ってもいい。
 中標津の開陽台のあたり。





97年春 静内二十間道路お花見ツーリング

 日本全国桜ツアーを思い立って、その第一弾として静内二十間道路にやってきた。(翌年正月、沖縄で第2弾を敢行)
 全長8キロに渡ると云われる桜並木は、そのボリュームに圧倒される。バイクに跨りながら花見ができてとても楽しい気分だった。
 見るコツとしては、早朝、夕方を狙うこと。昼間は車だらけで、ちと疲れる。そのかわり昼間は馬産地静内の牧場巡りがオススメ。生まれて間もない子っこが飛び跳ねている。

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