99年夏 北海道ツーリング・その4


今年の流行りは緑色みたいです。来年は?


旅行期間:99年7月31日〜8月8日




言わずと知れた、開陽台前のストレート!
■8月3日(4日目)

 目が覚めるとアパートだった。そうか、すしロードで泊めてもらったのだ。バイクに荷物を積んで、さあ行くぞ! アレっ? メガネがない。ないないない。ないモンは無い。でぇぇぇ〜、ピンチ!
(作者註:バイクに乗る時だけメガネをかけます)

 ワハハハ、諦めた。メガネ屋を探そう。
 中標津の商店街を走ると、あった! 吉川めがね。中に入ると、メガネを作って30年、職人風の小柄なじいさんが立っていた。旅の途中であることを話し、すぐに作ってもらえるかを交渉。さすがは職人、45分で作れるという。助かった〜。



 待ち時間の間、開陽台へ行く。空は快晴の青空。開陽台の眺めもバッチシか、と思ったのだが、やっぱり地平線は霞んでた。でも今までで一番キレイに見えた。メガネ無しやったのに……。

 写真を撮ってあげた地元の女の子二人組と話しが弾んだ。もう少し話したいなあと思うほど、なまらめんこい二人であった。残念!

 後ろ髪を引かれながら吉川めがねに戻り、できあがったメガネを掛けてみると、スンゲーはっきり見える。遠近感が合わなくって、歩道の段を踏み外す。だいじょーぶか、おい! しかしこれで行くしかないっしょー!



こんなキレイな開陽台の景色は初めて



すしロードの前で
お店のみなさんと記念撮影
お世話になりました!
 腹が減っては戦はできぬ、とばかりにすしロードへ。店に入ると、知ってる顔ぶれが挨拶してくれる。なんだかうれしい。

 隣の兄ちゃんに話しかけると、アウトライダーを読んできたという。和歌山から来たってぇ。うれしいねぇ、すし食いねぇ。関西弁で話しが弾む。

 さらに店の外に出ると、なにわナンバーのアメリカンの兄ちゃんがいた。ぼくの装備を見て、「やっぱり北海道はキャンプですよね。来年はキャンプだぁ」と張り切っていた。
 北海道を走るライダーは皆生き生きしていて、こっちまで元気になる。




何故だかこういう風景が大好き
ぼくにとっては「気になる木」
 ピーカンの青空の下、別海の草原地帯をひた走る。緑の風景の中、アップダウンが続く高速ワィンディング。モンゴルのような景色に牛がモーと鳴く。これが北海道だ。


 メチャメチャ天気がいいので、すでに腕は真っ黒。手の甲には、グローブの跡が付いている。ウーロン茶を買って、飲むだけでなく、頭から浴びる。本当にここは道東なのか?




阿寒岳の姿は美しい
見入っていたら日が暮れた
 さあ、ここから静内へ大移動。明日北海道の通信員と会う約束をしていたのだ。でも、ここは中標津。間に合うのか?


 走っても走っても遠い。阿寒湖でキツネと出会い、夕日に染まる雌阿寒岳を見て、足寄を越えたところで日が暮れた。こりゃもうアカン。今日は上士別の航空公園に泊まろう。




ぼくんち
いつでもおいでよ!
 上士幌航空公園キャンプ場には、すでにたくさんのライダーがテントを張っていた。草地の広いキャンプ場だ。街にある温泉でまでバイクで行く。湯船の中で、ようやくひと息ついた。
 ホンマせわしい一日やったなあ。

 北斗七星を眺めながら夕めしを食う。これが一番の贅沢や。


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