99年夏 北海道ツーリング・その9


ニセコ近くでみつけた花の道


旅行期間:99年7月31日〜8月8日




羊蹄山の美しい姿を眺めながら、一休み
あちぃ、あちぃ〜
■8月8日(9日目・最終日)

 キャンプ場の朝は、アヒルのグワァグワァという鳴き声で起こされた。4時だった。でもおかげで早起き。テントから出ると、霧で真っ白。テントも濡れてる。乾かしてる時間はないので、そのまま畳むしかない。

 6時発、札幌を目指す。霧が晴れていくのと同じスピードで駆けて行く。定山渓の向こう中山峠では、地元のサンデーライダーがたくさん走っていてにぎやか。そして、羊蹄山が見えた! 9年目にして、ようやく雲がかかっていない姿を見て、カンドー! まさに富士山。その形の美しさに見惚れてしまう。

 今日はメチャメチャいい天気。とにかく暑い。腕が真っ赤に焼けて痛いのだ。羊蹄山を眺めながら、真狩村への道を走る。ところが睡眠不足がたたって、目が開けていられないくらい痛くなった。涙を流しながら走るも、もう限界。小学校で一休み。




開放感バツグン! 気持ちいぃ〜
 復活して二股ラジウム温泉を目指す。出発地は岩見沢だから、メチャ元気な移動距離や。
 ようやく二股に到着。古ぼけた温泉宿の風情があり、年期の入った木の廊下を進んで行く。

 露天風呂は、まさにドーム要塞のような形で、茶色い鉱泉である。さすがに30度を越える気温では、湯あたりしてクラクラしそうだ。風呂に入って、背中を日焼けするなんて! きっともう少し涼しければ、いい湯加減なんだよなあ。緑を眺める景色も最高。
 風呂を出ると、干していたテントが乾いていた。


ホント不思議な形




透明でキレイなお湯。行ってみる価値大
 次は奥ピリカ温泉へ。ああ、この二つの温泉のために、わざわざ富良野から移動してきたんやあ! そう叫びながら、飛ばす飛ばす。
 雲一つない青空。まさに夏! ほんとにここは北海道なのか、という天気だ。去年はトレーナーの上にジャケットまで着てたのに、今年はTシャツ1枚腕まくりや!
 5号線は函館からライダーが北上してくる。もうピースサインしまくり。みんなー、今年の北海道は暑いぞぉ〜!

 奥ピリカは、透明のお湯でとてもキレイ。水面に緑が写り込み、湯加減も上々。これで目的地もおしまいなので、ゆったりと湯に浸かれる。はぁっー。やっぱり温泉はこうでなくっちゃね。帰ろうとしたらアベックが入ってきた。ざ、残念。




これがカニメシだっ!
 長万部に戻り、カニメシへ向かう! 去年食って、ホンマにうまかったのだ。同じ店に行き、弁当を頼む。頼んでから作ってくれた。そのカニメシのうまいのなんの! 冷たいジャワティとともに、幸せである。

 いよいよ帰らねばならない。千歳まで180キロ。飛行機に間に合うか? でも今の心境では間に合わない方が、うれしかったりするのである。夕方ようやく着いた千歳の空が、モンゴルのように青く高いのがうれしかった。思わずアクセルを開け、コブシを突き上げ、ヘルメットの中で叫んだ。やったー! 今年の旅の達成感だった。

 空港の駐車場でバイクをトラック便に引き渡す。ここで横浜の250ccスクーターの女性と出会う。どこかのキャンプ場で合ってたら、もっとゆっくり話せたのになあ。

 晩メシに、いくらホタテ弁当を買う。う、うまい! 千歳地ビールもうまい。天気がよかったので鼻の頭も真っ赤っか。あとは空の上で、いい夢見ながら帰ろう。



5号線沿い・この看板が目印


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