北海道ツーリング2006・その9 


風車の立ち並ぶオロロンラインへ

旅行期間:2006年8月2日〜8月13日


■8月9日(8日目)
 曇りのち晴れのち曇りのち晴れ

 遠別の朝。やっぱり、こんな広いところに一人だったかぁと思ってたら、なんとオレンジテントの中から人が出てきた! いつの間に戻ってきたんや?

 空はどんより曇り空。これは天気待ちやなあ。ゆっくり片づけて、日記書いてたら、なんと10時! こんなゆったりな旅、初めてちゃうか(笑)。

 雲が薄くなってきたので、出発!と走り出す……と、またもや曇り空に。こりゃどうも稚内方面だけ天気が悪いような。

 夜に知ることになるのだが、この日は道南で34.8度を記録する、猛暑デーだったのだ。


 南がそんなこととは知らず、おいらは北で呑気に天気を待っていた。

 青空になるまでと、てしお温泉夕映へ。鉄泉系の赤茶色のお湯が濃ゆい。

 のんびりと露天に浸かっていい気分。内湯の薬湯、ゆず湯もええお湯でした。

 それでも晴れないので、しじみラーメン。名物なそうな。

 スープがうまい。塩系の出しがきいたスープの口当たりがよくて、全部飲み干す。この暑い日に。汗だくだぁ。


 ようやく薄晴れてきたが、イマイチ。思い切って、幌延に行くことにする。トナカイ牧場だ。

 途中で写真を撮ろうとして、カメラを落っことした。シャッターボタンのとこが、バラバラだぁ。なんとか、くっつけてみる。おお〜っ、なんとか復活じゃ。

 石川ナンバーの女性アメリカンが前を走ってる。方向が同じだ。トナカイ牧場が目的かぁ。でも、後を付けてると思われるのはいやだなぁ。

 牧草ロールを見つけて、ちょっと撮影休憩。遠別では曇ってたのに、内陸は晴れてきたぞぉ。


 トナカイ牧場はいつの間にか立派なものになっていた。昔はもっと手作りっぽかったのに、ちゃんとした管理棟が建っている。入場料500円。

 餌を買って入っていくと、いるいる。ものすごい数のトナカイ軍団だ。

 餌をやってふれあうが、ハァハァ言って暑そう。だもんで、そんなに餌に執着してない。

 しばらくすると、すごい数のアブ、ブヨが集まってきた。2、30匹がまとわりつく。とんでもない数だ。後から来ていた女性ライダーもすぐにいなくなっていた。この虫じゃあねー。

 結局、虫を恐れぬチャリダーと2人で餌をやり続ける。


 さぁ、天気もよくなった。最北端の地、稚内へ行こう!

 内陸から、再び海沿いの天塩へ戻る。途中には、果てしない直線路が延びていた。


 天塩に戻ってきた。もう15時を過ぎている。空は青空だが、海が晴れてない。でも、これはもう行くしかない! オロロンラインへスタート!

 最初の10キロ程、風車街道までは青空だった。その先は、空が晴れるのを待ちながら、ちょびちょび走る。こんなゆっくりのんびりオロロンは初めてだ。

 ちょっとひと休みと停まったパーキングで、後ろを振り向くとちぐささんが。あー、ビックリ。対向ですれ違ったんで、Uターンしてきたきたそうな。

 30分ほど話をする。夕焼けの見える夕来という場所だが、水平線に雲が有り、利尻も見えない。残念。

 左は、サロベツ原野へと続く444号線。


 ちぐささんと別れて走り出すと、夕日が見えてきた、海も照らしてる。こりゃあいいぞ。

 アクロスを入れての記念撮影。最後の最後に晴れましたなぁ。



稚内に入ると
ナゾの交通安全モニュメントが

こちらは「無事カエル」パターン
それにしてもスゴイ数

 一気にノシャップ岬へ。日が落ちて、どんどん暗くなる。急げ! 6時を過ぎるとさすがに寒いぞ。

 ノシャップ岬に到着。なぜか灯台側でなく、公園側にライダーが集まっていた。なんでかな? 岡山ライダーが声高らかに、じゃあじゃあ弁で喋ってる。テンション高いのぉ。

 ちょうどイルカ像の鼻先に夕日が落ちる。


 さぁ、次はメシだ。掲示板で教えてもらったむ蔵へ行く。

 目印のはまなす2丁目を曲がり、住宅街を走っていくが、なかなか店がない。間違えたかと不安になった頃、店の灯りが。おおっ、む蔵だ!

 店は寿司屋さん風。おまかせ定食を頼むと、お冷やが氷結ジョッキで出てきた。おしぼりも冷たい。気持ちいいねぇ。

 大将の顔が、どっかで見た顔……と思ってたら、マギー審司にそっくりや!

 おまかせ定食は、なんと小鉢が10。刺身、焼き魚もあれば、自分の所で作った野菜もある。いろんなものが食べられてうれしいし、おいしい。すんませーん、ご飯おかわり〜。

 食べ終わった時、ちょうどお店の客もいなくなる。すると大将はカウンタに座り、ツーリングマップルを開いて、見所や道を教えてくれた。顔がすっかり旅人だ。


 名残惜しいが、もう8時。防波堤ドームに戻ると、テントがすくなーい。10張りくらいか?

 三線弾いてるにいちゃんがいる。ドームに響いていい感じだ。


 おいらもテントを張り、ビールをごきゅり。毎晩サッポロクラッシク。

 最初は赤かった月も、明るい満月に変わり、お月見ビール。つまみは根室産たこのざんぎ。いいねぇ。

 そのうち、海霧が出て幻想的に。思わず口ずさむ、夜霧よ今夜もありがとう。

 10時になった途端、電気がぱっと消えた。夜モードがあったのか。これを合図にみんな寝始める。おいらもお休み〜。


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