北海道ツーリング2010・その4 


オレンジの色の夕日に輝く大沼・東大沼キャンプ場にて

旅行期間:2010年8月2日〜8月13日 全走行距離2530.6km


■8月5日(4日目) 曇りのち晴れ
 支笏湖・美笛キャンプ場の朝。午前4時に目が覚めたので、朝日が出てたらうれしいなあ、とテントから出てみたが曇り空。残念無念で、二度寝する。

 8時過ぎに起床。岸辺に出て湖を眺めながら、エビマヨおにぎりで朝飯。水際では、子供たちが水遊びしている。のどかですなあ。

 空は曇りで、なんだか蒸し〜っとしている。湿度が高いようだ。北海道の朝といえば「空気の澄んだ爽やかな朝」のはずなのにねぇ。やっぱり、北海道にも猛暑の影響が出てるんやろなあ。

 ゆっくり荷積みをしていると、ビッグスクーターのライダーに話しかけられた。彼は東京から17時間自走して、青森まで来たそうだ。それはスゴイね、大変やね。

 おいらもいつか、大阪から北海道への自走上陸をやってみたいなあ。


 気が付いたら10時前。さすがに、おにぎり1個では腹減った。町に出て、何か食べようってことで、苫小牧へ。

 支笏湖と苫小牧を結び18キロに及ぶ直線の道、国道276号をひた走る。信号のない緑の並木道が続く。♪ラララ〜、いい〜気持ちぃ〜。

 苫小牧では、いつもマルトマ食堂なので、今日はその近くにある「三浦や」に行ってみる。ちらし寿司、定食、丼、カレーがある地元の食堂だ。

 ここの中生ちらしは、ホタテやサーモン、ホッキなど8種の海鮮が盛られて、840円。刺身がてんこ盛りで「どうだぁ、このボリューム!」って感じだ。

 メニューには、定食や丼モノがズラリと並んでいる。その中でも目に付いたのが、特大エビ天丼。どれくらい特大なのか、エビファンとして食ってみたいが、中生ちらしでお腹いっぱいや。チャレンジは次回に持ち越し〜。

 食べ終わって店を出ると、町全体が白い霧で覆われている。もう11時というのに、真っ白けで視界が悪い。やっぱり気温が高いんやろなあ。掲示板を見ると、明日の北見は38度の予報だそうな。大阪より高温やん!


 ここから進むべきは、北か南か東か西か? う〜〜〜ん、よっしゃあ。2006年から行ってない函館へ行ってみよう!

 国道36号を西へ西へ。走る先には、当然シュークリームのマザーズがある。今日は、目をつぶって通り過ぎようと思っていたのに、やっぱり来てしまった。甘味には勝てんなあ。

 シュークリーム2個と、りんごジュースを注文。食い終わってから、写真を撮ってないことに気付く。食べる前に撮るのが習慣になってるのに、それを忘れるほど夢中で食ってしまった(笑)。


スイーツ食べてエネルギー満点の
リラックマライダー・レッド
マザーズの駐車場で自画撮影

メッチャ大きい赤鬼
右端の道路標識が小さく見える
 お腹も満たされたので、ちょっと温泉に入りたいなと、以前、仁王立ちした虎杖浜の温泉へ。ところが、今日は臨時で夕方5時から営業との貼り紙が。やられた〜。

 さてどうしよう、と掲示板を見ると、しもPが「登別にいるよ。おいでませ〜」と書き込んでくれてた。お邪魔かと思ったけど、おいでませの言葉に甘えて、登別へ突入だぁ!

 登別の入口には、2004年に来た時も立っていた、プロレスラー・マサ斉藤似の巨大赤鬼がお出迎え。


 しもPさんが丁稚奉公する『貴泉堂』の前に到着。

 大きいお店やなあ、とバイクに跨ったまま眺めていると、すぐに発見されてしまった。なんでや〜。お客さんのふりして店内に入り、ビックリさせようと思ってたのに。

登別温泉でお土産買うなら貴泉堂へ
貴泉堂のHPはこちら!

 中へ案内されると、まるで迷路のような店の奥。階段を上がって右へ、中二階を通って、ちょっと進んでさらに左の奥へ。

 ああ、もう自分がどこにいるのか分からへん。どないしょー、と思ったら、ワンちゃんがお出迎えしてくれた。人なつこくて、かわいいのぉ。フレンチブルドッグの「ぷ〜」店長だ。

 ちょうど、しもPさん、妻さんがお昼ご飯ということで、しばしの歓談タイム。

 しもPさんのお昼は、てんこ盛りの牛丼。おいしそう〜。でも、スゴイボリュームやあ。それだけ、ハードなお仕事なんやね〜。

 しもPさんたちの新生活での話や、世界中から訪れるお客さんの話など、楽しい話をたくさん聞かせてくれた。笑いながらのあっという間の1時間。

 しもPさんたちの休憩時間終了ということで、おいらもそろそろ走り再開。
 しもPさん、妻さん、貴重な休憩時間をありがとうございました〜!



青空に駒ヶ岳の眺め
 走って走って走って、一気に函館へと向かう。

 するとどうだ、16時過ぎ、駒ヶ岳の姿が見えてくるころには、空が晴れてきたではないか。こりゃあ、いいぞぉ! テンションも上がってくる。

 森町の道の駅で休憩。森町といえば、イカめしが名物だ。こんなユニークな看板が立ってるやん。また食いたいなあ。

 駒ヶ岳を眺めながら、さぁて、今日はどこへ泊まろうかねぇ……、って晴れたんだから、考える必要ないでしょ。キャンプでしょ。


 東大沼キャンプ場(無料)へ向かって、レッツラゴー! 大沼の湖畔沿いに入り、駒ヶ岳がきれいに見えるポイントを探しながら走っていると、おっ、ここいいかもという場所を発見。

 アクロスと駒ヶ岳を並べて記念撮影。どちらも駒(馬)の背のフォルムだねぇ。


 気が付けば、夕暮れが近付いてきた。影が長く伸びて、日の光は赤みを帯びてきた。暗くなる前に、キャンプ場へ着いて、テント張ってしまいたいよなあ。

 そう思いながら、こんな写真を撮ってしまう。右手を上げて、スタンハンセンのウィー・ポーズ。天気が良くなっただけで、ここまで楽しい気分に。



誰が置いたか岸辺のイス
 キャンプ場に着いたのは、夕日が沈む直前だった。湖面をオレンジ色に染めてキレイやなあ。

 夕日の観賞も終わり、テントを張っていたら、エライ汗をかいてしまった。これは風呂に行かねば、とバイクで数分走って、ユートピア大沼へ。

 風呂場には、おっちゃんが一人だけで、空いてる。以前来た時、石けんもシャンプーもなかったので、今日はちゃんと持ち込んだ。あん時は困ったよなあ。

 ゴシゴシ洗えば、きれいサッパリ。いんや〜、1日終わりの風呂は、ホンマに気持ちいいねぇ。


 キャンプ場に戻り、入口近くで営業しているお店へ。小学生の女の子3人組が、キャピキャピ言いながら、ソフトクリームを買っていた。ソフトの機械の横に、生ビールのサーバーを発見。大人になると、目に付くものが変わるんやねぇ。

 生ビールをもらって、店の外にあるイスに座り、冷えたビールを一気に飲む。ゴクゴクゴキュ、うんま〜い! キャンプ場で生ビールが飲めると幸せになるねぇ。

 美味しく飲んでると、店主さんが出てきて、話しを始めた。店主さんの人生並木道を聞かせてもらったのだが、人の人生って、ほんと一人一人の物語。全く違うから、面白いよなあ。飲んで話して、まるで居酒屋にいるような感じだった。


 そろそろ、腹が減ったのでテントに戻って夕食。今夜は、セイコーマートのジンギスカンだ。炒め野菜も買って、準備万端。

 肉をジュウジュウ焼いてる間に、ちょいと夜空を見上げたら、空じゅう星だらけ。満天の星空ではないか。これはスゲー!

 うまいジンギスカンを食いながら、星空を眺め、また肉を食う。これは贅沢だ。

 肉が終わったあと、岸辺に出て、コーヒーを飲みながら、美しい星空を眺める。今日ならオーロラが見えるかもしれないのになあ。

 星空はいくら眺めてても飽きひんねぇ、と思ってたら、シューッと星が流れた。少し離れたところから「あ〜、流れ星」と大きな声が聞こえた。君も見たんか、おいらも見たでぇ(笑)。

 しばらく待っていると、また一つ流れ星がシュッと夜空を横切った。「また流れた!」と声が聞こえた。君も好きやね、おいらも好きやけど(笑)。

 もう1個見たい、と10分ほど粘ったが、だんだん眠たくなってきた。満天の星たちにお休み〜と告げて、テントへと戻った。


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