'00年春 阿蘇湯煙ツーリング・その5


180度の阿蘇の眺望


旅行期間:00年4月29日〜5月5日




キャンプ場の朝。眺めはいいぞぉ
■5月4日(6日目)

 鍋の平の朝。今日も寒くて何度も目が覚めながら寝ていた。寝袋から顔を出すと、明るい。まだ五時半だ。もうちょっと眠らせてくれ。

 今回の旅では寝坊助で、とうとう朝日を見なかったなあ。7時半に起きると、昨日一緒にメシ食ったメンバーは撤収し始めてる。は、早い! 昨日焼き肉をくれた滋賀の人がスキンヘッドだったのに驚く。一人また一人と去っていく。朝露がすごくてテントを乾かしていたので、出発が遅くなってしまった。

 撤収していると、BMWのおっさんが溝に落とした車を上げてくれと行ってくる。5人がかりで持ち上がった。おっさん、今度バイクが困ってたら助けろよぉ。




根子岳を望む!
春の花が歌っていた
 9時半に出発。かるーく温泉に入って、高速で一気に帰ろうと考える。ラストの温泉は、昨日スキンヘッドくんが絶賛していた、地獄温泉すずめの湯へ。吉田線からハイスピードで一気に阿蘇を駆け上がる。まだ車も少ないので、気持ちがいい。阿蘇登山道から逸れて、細い道を下っていくと硫黄のニオイが立ちこめる。イオウ泉は苦手なんだよなあ。うぅ臭い! でも覚悟を決めて進むと旅館が現れた。

 中へ入っていくと、まさに温泉旅館。女子大生の団体さんが会計しているぞ。う〜む、へんな期待をしながら混浴露天に行くと、50年前のマーメイドが入っていた。がははは〜。しかし、ここの露天は上から丸見え。仁王立ちすると、まさに仁王になってしまう。泥湯の手触りはなんだかさらさらした砂を触ってる感じで、やっぱりニオイが強い。ううう。
 さすがにイオウのニオイに負けて、岩風呂へ行く。こちらはノーマル。これで温泉打ち止めなのでのんびり浸かった。

 駐車場で神戸から来た老夫婦に話しかけられる。今見ているテレビの話が、こんなに面白いのよと教えてくれる。この関西人の遠慮のなさが楽しく思える。




水を張ったばかりの田んぼに
空が映り込む
 ラストランを草千里で、と思ったオレが甘かった。頂上まで大渋滞。数百メートル走ったところで、あきらめてUターン。吉田側は空いてるんだよねぇ。結局この渋滞は、阿蘇山頂から熊本ICまで延々と続いていたのであった。おそるべし連休!

 走っていると、ぷーんといい匂いがするコンビニがあった。急停車す。なんと炭火で焼いた豚バラに鳥串。めちゃうまそーなので、両方とも食ってしまう。ああ、幸せ。

 11時半発、阿蘇。岡山の友人宅まで600キロぐらい。何時に着くのだろうか?
 さらば阿蘇よ。また来るからなあ!




鮮やかな色の菜の花と
あちこちで出会いました!
■エピローグ・5月4日〜5日

 山陽道、倉敷ICに着いたのが19時だった。高速が思いのほか空いていて、7時間半ほどで着いてしまったのだ。焼き肉屋で腹がはち切れるほど肉を食う。ナマビールがキクキク〜。

 5日は帰るだけ。夕方よりのんびり移動し大阪へ。昨日の感覚でいるから、200キロなんて、あっという間だ。ところが最後に渋滞! 豚汁定食を食べようと入ったSAは人だらけ! やっぱり大阪の方は連休モードなんだぁ。帰ってきたことを思い知らされた。

 夕方の渋滞にはまりながらも、目の前にはミルクロードが広がっていた。まだまだ走れるなあ、と考える自分がとても可笑しかった。


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