伊賀上野の西、小田遊水池にそびえ立つ小田陸閘(おたりくこう/おたりっこう)。
 陸閘とは堤防に築かれた門で、通常は扉が開いており、車も通行できる(写真中央)。
 川の増水時には扉を閉めて、堤防の役割を果たし、町を洪水から守るという施設だ。
 城下町・伊賀上野にふさわしい城門の姿で建てられている。

 門の向こう側には、近鉄電車の踏切がある。
 国道422号から訪れると、踏切を渡って、門をくぐり、
 振り返ると、この大きな城門の姿が目の前に。なかなか面白い演出だ。


 小田遊水池は、稲穂が揺れる田園地帯。
 離れた場所から見た陸閘の姿は、見事な存在感だ。
 初めて訪れたのは2007年。バイク雑誌『OutRider』で紹介してから、もう14年だ。

(三重県伊賀市小田町 2021年8月27日撮影)

 

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