南東北・桜追っかけツーリング・その5


蔵王・雪の回廊


旅行期間:99年4月29〜5月3日



あの山・蔵王に登るぞ!
■5月3日

 今日は蔵王だ! 気合い一発、朝6時発。県道を走っていると、桜の花びらが道一杯に敷き詰められていた。そこをバイクで駆け抜けると、バックミラーに舞い上がる花びらが写ってる。おおっスゲー! 寝ぼけマナコがぱっちりと開いた。

 蔵王エコーラインに向かうと、どんどん空気が冷たくなる。う〜さぶいと思っていると、雪を発見。余計に寒く感じる。エコーラインの入口に来ると、「夜間通行止め」の看板が! やられた〜。9時からじゃないと入れないのに、まだ7時半。こんな寒いとこで1時間半も待てないと思い、一気に下山。山形側から登りなおすことにする。

 山形への移動途中で腹ごしらえ。寒いときはこれっすよねぇ、豚汁定食! ウマイうまい。お腹いっぱいで体もあったまると、気力が漲ってきた! よっしゃ行くぞ〜!


注意! あと数歩進むと丸見えです。
 蔵王温泉街まで一気に上がる。蔵王温泉大露天風呂を探して、細い道をどんどん上がって行くと、車やバイクがたくさん向かってる。みんな好きやね〜。

 入口に立つと、男風呂が丸見えだった。まさにど〜だ〜って感じだ。開放感いっぱいの温泉に朝から浸かると、気持ちいい。湯舟が結構深く、子供が背丈いっぱいでプカプカしていた。



氷結してる蔵王のお釜
 次は噴火口のお釜。以前来た時より、青が鮮やかでキレイに見える。でもやっぱり凍ってる。風邪が強くって、さぶ〜い。いっぺん夏に来て、凍ってないところを見てみたいなあ。

 雪の回廊を通り抜けながら、エコーラインを走る。2年前より雪が少ないように思う。

 山を下りると、焼き鳥のすんげーいい匂いがして、あわててバイクを止める。物産展をしていて、そこの焼き鳥屋からうまそうな匂いが。「すみませーん、塩で5本」「ちょうど今焼いてるとこだよ」「バイクで走ってたら、ものすごくいい匂いがしたんですよ」。店のおじさんがニコニコしてくれた。焼きたてアツアツの焼き鳥は、うまいね〜。これでビールがあったら……、いかんいかん。



焼き鳥のそばに咲いてた満開の桜
 ここから一気に大阪へ。白石から高速に乗り、郡山から磐越で新潟へ。ところが新潟から雨。今日は降らないって言ってたくせに〜。北陸道をひた走るが、全然進んだ気がしない。新潟ってなんでこんなに広いんやあ〜。

 金沢のSAで、所沢と姫路ナンバーの二人と出会う。所沢君は、関越〜北陸道〜名神〜東名のルートで、高速をぐるっと廻っている最中。エライ大変や! 話しも終わり出発しようと跨ったとき、ガッシャ〜ン。立ちゴケしてしまった。あ〜なさけない。仙台から8時間。すっかり疲れてるようだ。

 走りながら眠らないようにと、大声で歌うが続かない。さすがにしんどい。赤いテールランプだけを追いかけて走っている。ようやく看板に「福井県」の文字が。あ〜やっと帰ってきた〜。

 最後の最後に50キロ渋滞の表示! もう夜11時まわってるのに、売店は昼間と同じに繁盛してる。ガススタンドには車の列。ガソリン入れるのに30分もかかった。こんなん初めてやあ。渋滞の方は走ってみると、実は10キロ程度だったので、セーフ。

 吹田ICで料金所のおっちゃんに「白石ってどこ? 仙台ぃ〜。よーやるなあ、お疲れさん」と言われてしまう。でも、なんだかうれしい。

 家に着いたのは午前2時半。帰れるもんなんやなあ。気付けば1日千キロ。風呂に入りながら、次回はもっとゆったりした計画を立てようと思った。あ〜右手首が痛い。
 (終わり)


到着は午前2時半。ただいま〜!

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