花菖蒲ツーリング 花しょうぶと古代散策(奈良県・河合町) 

梅雨の晴れ間を突いて、気晴らしにショートツーリングは如何ですか?
そんな感じにぴったりの場所があります。
それは奈良の広陵町と河合町にまたがる馬見丘陵公園です。





目に眩しい白や薄紫の花が
一面に広がる
   
 この季節、園内の菖蒲圓が白や紫に彩られています。江戸系、肥後系、伊勢系といった約百種類の菖蒲が植えられているそうです。

 大きな花びらの菖蒲の花が、色鮮やかな姿を見せると、夏がすぐ近くまで来ていることを予感させます。

 駐車場にいると、タンデムバイクが次々と現れます。一人で行くよりも、友人や家族といっしょに訪れて、緑の芝生の上で、寝ころんだり、ゆっくりしゃべったりできる静かな所なのです。それが、この公園をお薦めする理由です。

 
 また、この公園のある場所は、日本でも有数の古墳群であり、そのうちの一つ、ナガレ山古墳が、作られた当初の姿に復元されています。今、古墳と聞くと草木の茂る姿を想像しますが、この古墳はそのイメージを覆してくれます。

 古墳の本来の姿というのは全面が葺石で被われており、周囲には埴輪が張り巡らされていました。日が当たれば、あの巨大な古墳がきらきらと輝いて見えたはずなのです。

 現代でいえば、全面ガラスで被われた巨大なビルといった感じなのです。もし、輝く古墳を見たなら、土の山にしか見えなかったものが、この地を納めた王のモニュメントだったことを感じることができることでしょう。

 古墳の上からの眺めは大パノラマで、西に二上山、葛城山、東に三輪山を見ることができ、古代人が崇めていた山に囲まれていることが分かります。

 すぐそばには、竹取物語で、かぐや姫を見つけたとされる「竹取の翁」が祀られたる神社があり、いにしえの物語の世界へと誘ってくれます。

 菖蒲園の見頃は6月中です。

 


これが古墳の本当の姿
おいらの心を1500年前へ誘う



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