北海道ツーリング2014・その9 


キラキラ光る海を追いかけ襟裳岬へ

旅行期間:2014年8月4日〜8月15日 全走行距離2726km


■8月14日(11日目) 晴れ
 浦幌森林公園の朝。5時半に目が覚めた。昨夜は、この旅一番の冷え込みで、あるもの全て重ね着して、ようやく眠れたほどやった。

 レッツ朝飯、と思ったら、おにぎりもパンも買ってないことが発覚。晩飯はあんなに買い込んだのに、朝飯を忘れるとは……とほほ。

 仕方がないので、お湯を沸かしてホットコーヒー。他に食べるもんがないから、ゆっくりと味わう。これもまた良し。


ハラヘッタ〜、はよ沸いて〜

ポールの紐が切れて抜けてしまった
 朝飯を買うため、早く出発しようとしたが、こういう時に限って何かが起こる。

 テントのポールを繋ぐ、ゴム紐が切れてしまったのだ。

 結んで繋ごうとしたけど、長さが足りない。ああ、新しいゴム紐買って直さなきゃ。これじゃテントは張れんのぉ。

 出発して即、セイコーマートで筋子おにぎりをゲット。

 モグモグモグ、やっぱり朝ご飯食べなきゃ、力が出ないわなあ。

 よっしゃ食ったぞ、メシエネルギー充填120%。アイアン&アクロス発進!



晴れてきたぞ〜!
 それにしても良い天気。進路を南へ。国道336号・ナウマン国道を行く。

 昨日、浦幌に向かう道で、国道というのに目の前を鹿に横切られたのを思い出した。

 ほんまに突然、道の脇から飛び出してきて、ビックリしたもんなあ。今日は、何が出てくるんやろ。

 ナウマン国道の途中で、道道319号を発見。

 おーっ、おいらの誕生日3/19と同じやん。こりゃ、偶然とはいえ、うれしいもんじゃ。

 記念に一枚パチリ。



とろとろの肉玉丼だ
 さっき朝飯を食ったところだが、もう11時なので昼飯なのだ。

 大樹町にある牛とろ丼の「龍月」という店へ。これが、雰囲気の良いお店。家族みんなのチームワークで切り盛りしてる、町の食堂って感じがする。

 出てきた牛とろ丼は、牛とろの上に目玉焼きが乗ってる。いいね、いいねぇ。

 玉子の熱で牛とろを溶かしながら食べていき、途中で黄身を割って、とろ〜り玉子と牛トロのハーモニーにチェンジ。こりゃ、たまらんばーい。

 ごっつぉーさん、と走り出して30分ほど過ぎたところで、赤い建物のラーメン店を発見。なんか気になるんで、入ってみる。

 味噌ラーメンのお店で、肉味噌がちぢれ麺に絡んで、これまたイケますなあ。昼飯パート2でようやくお腹いっぱいに。

 さあさ、飯ばっかり食ってないで、さくさく走ろう。黄金道路を南へ南へ。目指すは、襟裳岬。


味噌に絡むちぢれ麺


白く煙る海を見つめるアクロス
 ざっぱーん!

 海岸線を走ってると、かなり大きな波がやってくる。

 空には雲が多くて、青空はわずか。海霧が白くぼんやりと、海の上を覆っていて、景色全体が白くぼんやりしている。

 なんかこう、別世界へ誘われそうな不思議な雰囲気だ。

 それが、襟裳岬に近付くほどに、青空へと変わっていく。

 岬へ向かって走れば走るほど、空がどんどん青みをましてゆくのは、テンションも上がるし、うれしい気分。

 こりゃあ、いい天気になるぞぉ。


少しずつ青い部分が増えてゆく空

ナゾのふたこぶらくだ岩(勝手に命名)
 
 それにしても、襟裳岬へ近付くと
♪襟裳の春はぁ〜、何もない春です、と口ずさんでしまうのはナゼ?

 誰も聞いてないのに歌マネまでして。頭の中は、何もない春が無限ループ(笑)。

 子供の頃に聞いた歌は、ひょんなきっかけで出てくるよなあ。


襟裳岬の直前、見事な青空に不思議な形の白い雲



襟裳に集いし人々

襟裳に集いしバイクたち
 襟裳岬に到着した時には、すっかり快晴の青空に。やったー!

 いつもなら強風が吹き続けている岬も、今日はなぜか穏やか。

 駐車場に入ると、なんとクルマが満杯。みんな、この晴れを狙ってきたのか。バイクもたくさん停まってるし、観光客もいっぱいだ。

 最近は、ゼニガタアザラシ・ウォッチングができるということで、それを目的に来てる人も多いんやろうなあ。


快晴の襟裳は嬉しいねぇ

美しい白亜の襟裳岬灯台
 さすがは、襟裳岬。歌のように、何もないことないやん。青空と蒼い海。アザラシに大勢の観光客もおって賑やかやん。

 何年か前、美味いマグロ丼を食った食堂へ向かうと、今日はもうマグロは品切れとのこと。残念。

 別の店は、と見回ってると、1軒だけスゴイ行列の店がある。なんでや?と見てみると、ミシュランガイドに掲載されたと書かれてる。ミシュラン、ここまで来るのか。


これが北海道の南端、襟裳岬だぁ!
沖の方の岩礁に、ゼニガタアザラシが上陸するらしい
 襟裳岬を後にし、北海道の南端をターンして、西海岸へ入る。

 海を左手に眺めながら、ひたすら走る走る。こりゃ楽しいねぇ。ウミドリがおいらの左手を、楽しそうに飛んでゆく。アクロスとウミドリの並走だあ。

 三石に入ると、昆布干しの風景。磯の香りの中を走り抜け、馬たちの待つ日高ロードへ。

(つづく)


海を見つめ、何思う、ウミドリくん


潮風とともに、海岸ロードを駆け抜ける


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