北海道ツーリング2006・その10 


青空に満開の笑顔

旅行期間:2006年8月2日〜8月13日


■8月10日(9日目)
 曇りのち晴れのち雨のち曇り

 朝5時40分、フェリーの「あと40分で出港です」というアナウンスで起きる。

 稚内の空には一面の黒い雲。こりゃあかんのぉ。

 朝のノンビリタイムを過ごしていると、作務衣を着たおっちゃんがテントをのぞきこんできた。阪神の元監督、吉田義男に似たおっちゃんだ。

 何をどう気に入ってくれたのか、北海道と大阪の住所を書いたメモを持ってきてくれた。

 7時半に撤収完了。目指すは宗谷岬だ。これで、4回目か? 白い海と空を眺めながら、最北端へ向かって走る。

 ついに最北端に到着。これで北海道南北縦断達成!

 今年の旅の目的を果たし、最北端の碑で記念撮影(画像上)。集まったライダーたちの話し声が聞こえる。どうやら、初めての宗谷岬みたい。興奮してるなあ、うらやましいなあ、初々しいですなあ。

 何年かぶりに、最北端ガススタンドで給油。今年も貝殻キーホルダーくれました。
(画像左)


 さて、この先どないしょうかと思う。曇ってるから宗谷丘陵はパスやなぁ。

 オロロンラインとオホーツクライン、どちらから南下しようかと考えて、晴れそうな東側の猿払(さるふつ)方面へ。

 オホーツクラインを走るのは何年ぶりやろ。でも、相変わらず何もない海岸線の道。いいですなあ。

 淡々と走れば、少しずつ晴れ間が見えてきた。こっちで正解やね。


 道の駅さるふつ公園で休憩。宗谷岬にいた人たちが停まってるし、後からもやってくる。また、あの人がいるやあって感じ。

 こけももソフト(左画像)を買い、写真を撮ろうとすると、シャッターボタンがポロリと落ちた。また壊れた〜。

 こけももは、フルーツっぽい味。でも、天気良すぎで溶けていく。手がベトベトだぁ。その手で、カメラを直す。

 さて、出発しようとすると、左目の横がカユイ。バックミラーで見てみると、虫に刺されて、腫れてるやん! なんでこんな場所を……。なんか連続で小アクシデント。


 次は、昨日の晩飯食った店の大将に教えてもらったエヌサカ線へ。

 地図で見ると、国道238号が内陸に入る所から始まり、海岸線に沿って続くまーっすぐな道だ。

 走り出した時は、おおっ直線路と喜んでいたが、あっという間に海霧で真っ白け。前が見えん。やばいぞ。

 地図では原生花園や、モケウニ沼という興味深い名前もあるけど、どこかどこだか判らぬままに走る。たまーに、対向車がゆーっくり走ってくる。

 ようやく国道に出て、クッチャロ湖到着。はぁ〜助かった。


道の先が消えてる……

 天気がイマイチなので、浜頓別から内陸の国道275号へ入る。すると急に晴れてきた。陽射しが強い。また焼けるなあ。

 中頓別の公園でジェット機を発見。これはアイアン航空隊が喜ぶぞ〜(笑)。


 
 あまりの暑さに、ペットボトルのお茶を頭にかぶったら、アチチチチ! お湯になってる。それでもいい、腕にもかける。走れば少しは涼しくなるやろ。

 腹が減ったので、中頓別のマウントピンネでメシ。超大盛りの店で、挑戦メニューがある。おいらの前に座るチャリダーが、てんこ盛りの味噌ラーメンをもくもくと食っていた。

 この店には数年前、ジパツーが取材しに来ており、雑誌も置いてある。おいらが舞鶴海道をやった号だ。

 壁にはたくさんの写真。ツーリングマップルの小原さんのがある。あっ、カメラマン関野青年の写真もあるぞー。


 おいらが頼んだのは普通のラーメン。でも、誰がどう見ても大盛りやん。だいたい、すり鉢に入って出てきてるし(笑)。

 さすがにスープを飲み干すのはやめようと、一端鉢を置いたが、本能がおいらを突き動かし、結局飲み干してしまう。
 あ〜腹いっぱい。ぐるじい〜。


 
 店の外で話したライダーによると、この店は今年(06年)で閉めるらしい。残念ですなあ。

 その先、音威子府の道の駅で休憩してると、これから行く南方面の空に黒い雲。そのうち、ゴロゴロと雷の音がして、空もピカッと光ってる。こりゃあかんと、しばし雨待ち。

 あれ?降れへんなと思ってたら、30分ほど経った頃、突然シャワーのような夕立が。道北なのに、南の島みたいな雨やん。アクロスを屋根の下へ入れて、雨宿り。

 15分くらいで雨がやんだ。ゴロゴロも遠くに行ったぞ。


 再び出発し、道の駅びふか到着。
 ほんまはここでキャンプしたいんやけどなあ、と思いながら、まだ3時やし、もう少し南下しようと決める。

 メロンと熊笹茶ソフトも食べたら、なんかお腹の具合が……(笑)。


 智恵文まで来たら、ヒマワリ畑の看板が。これは見に行かねば〜。

 到着すると、一面のヒマワリが満開で大正解! 来てよかったぁ。入道雲もくもくの青い空の下でヒマワリが笑っている。

 ヒマワリ畑の真ん中で、北海道に来ているアイアンズのヒロ&さきこさんから電話。今日、一緒にキャンプしましょーってことで、無料で良さげな岩尾内湖白樺キャンプ場に決定。

 キャンプ場の近くに風呂がないようなので、士別の町で温泉はないかと探すと、大きなホテルの前に日帰り入浴の看板が。

 ここがスベスベの湯で気持ちいい。今日は暑くて、だいぶ汗をかいてただけに、湯上がりさっぱりや。

 士別の町で買い物してたら、夕焼け。キャンプ場はここまから30キロ以上、しかも道道。電灯ないかも、ヤバイかも〜。


 急いで走っていくが、そのうち日も落ちて真っ暗に。
 さらに、ここで虫の大攻撃。シールドに当たる数がハンパではない。拭いても拭いてもシールドに当たってくるので、もはや前が見えない。

 町に入り、虫攻撃から逃れたが、岩尾内ダムに近づくと、今度は路面が濡れてる。それもついさっきと行った感じ。

 これでキャンプ場も雨やったら、どないすんねんと思いながら、クネクネ道を行く。すると、橋を渡った途端に道路が乾いていた。何これ? 山の天気やなあ。


テツ作 焼き肉

さきこさん作 はるさめ豆腐スープ
 なんとかキャンプ場に到着。管理棟まで下りていくと、さきこさんがおいらを見つけて近寄ってきた。久しぶり〜!

 テントサイトでヒロさんと再会。2人がテントを張った横にバイクを置いて、ようやくひと息ついて、ヒロさんと話をする。

 今年は、ヒロさんの新車で北海道へ来たそうな。オホーツク側からキャンプ場に来たのだが、途中で雨に降られたという。そりゃ、車でよかったね。

 白樺林に囲まれたキャンプ場は、今どき珍しい携帯圏外。こりゃ、リアルタイム掲示板で、おいらは行方不明やぁ(笑)。

 お互いが持ち寄った食材で、晩ご飯。はるさめ豆腐スープや焼き肉、豚串。

 う〜ん、お腹いっぱいと言ったら、さきこさんがスイカを丸1個を切り出した。3人で食うの? キャンプ場の人たちに売って歩こうといいながら、結局全部食べましたなぁ(笑)。

 寝る前になって、さきこさんが「哲さんのイビキが……」と言いながら、テントを移動させていった。あれ〜、最近は静かなはずなんやけどなあ(笑)。


デザートはスイカ

その11へその9へ戻る
トップページへ