北海道ツーリング2009・その5 |
旅行期間:2009年8月2日〜8月13日 全走行距離2618.1km
■8月6日(5日目) 晴れ 初山別の朝。午前4時にカラス総攻撃で一度目が覚めるが、二度寝して6時半に気持ちよく起床。水平線を眺めながら、モーニングコーシーと表面に砂糖タップリのクリームドーナツ。 |
真下から見上げる風車 |
空が半分晴れたので、8時半出発。今日の目的地は最北端の稚内。あと100kmくらいなので、景色見ながら、寄り道しながら、のんびりと行くつもりだ。 海沿いの国道を北上し、遠別を過ぎる頃には雲一つ無い快晴の空になった。いんや〜、気持ちいいやぁ。風が涼しいけど、陽射しは強い。こりゃあ、日焼けするなあ。 遠別でちょいと寄り道。国道を離れて、海沿いの道へ。緑の草地に、巨大な風車が回っている。通るクルマもなく、風景はおいらが独り占めだ。気持ちいいねぇ。 |
海の向こうに、少しだけ頭を出した利尻山を見つけた。 雲か霞が、利尻島の下半分以上を隠していて、頭だけが見えている。まるで、山の頂だけが、宙に浮いてるかのような不思議な眺め。こりゃあ、ラッキーかも〜。 |
再び国道を北上し、天塩の道の駅に到着。道道106号線へ入る前に、ちょっと休憩だ。 開店したところだったので、しじみ入りコロッケが揚げたて。ええ匂いやぁ。もっちろん、いっただきまーす。これで、おいらのガソリンも満タンや。 |
いよいよ、おいらが大好きな道、道道106号を走り出す。 どこまでも続く真っ直ぐな道が、ずーっと遙か彼方まで延びていて、水平線に消えていく。 風力発電の巨大な風車がクォンクォンと音を立てながら回っている。今年もとうとう、ここまで来たんやなあ。 |
オトンルイ風力発電所というらしい |
風車の風景を過ぎると、左手に日本海、右手にサロベツ原野、建物なんて何もない景色に変わる。水平線に向かって、ただただバイクを走らせる自由な時間がメッチャ楽しい。時折すれ違うバイクと交わすピースサインがうれしい。 走るために生まれてきたバイクが、なんのストレスもなく、ひたすら走っている。この解放感がたまらない。 あんまり真っ直ぐではなんなので、ちょいと道を逸れて、道道444号へ。豊富町にある大規模草地放牧場へ向かってみようっと。 |
サロベツ原生花園あたりに来ると、四方を緑の草地に囲まれた。さえぎる建物が何もない、大草原の風景。 これって、まるでモンゴルみたいやなあ、とアクロスに話かけるが、アクロスに「ボクはモンゴルに行ってないよ」と返された。わははは、そうやったな。 |
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白い雲がフワフワと浮かび、まるで羊の群れのようだ。ほんま、モンゴルやなあ。 振り返ると、利尻岳が見えた。やっぱり、ここは北海道なんやなあ。 |
腹が減ったので、時計を見ると12時。豊富温泉で風呂&メシにしよう。 この温泉、以前来た時は、お湯の表面にギラギラの油膜が張っていたのだが、今日は普通のお湯っぽくなっている。でも、ガソリンの匂いがするのは以前と同じだ。さらっと汗を流して、食堂へ。
ジンギスカン&ライスを注文すると、分厚いお肉が出てきて、テンションが一気に上がる。いっただきまーす。 |
ジュウジュウと音を立てる肉 |
次は、大規模草地放牧場へ。牧場の敷地に入ると、反射ポールの牛くんが出迎えてくれた。 | |
広大な牧場の風景を見て、ぶったまげた。こりゃあ、阿蘇のミルクロードだ。 緑の丘陵に牛たちが放牧されており、その中を道路が緩やかなワィンディングを描きながら、どこまでも続いている。九州阿蘇の風景が、北海道の北端で見られるとは。 |
中央右側の粒々が放牧された牛たち |
気が済むまで走り回り、気に入った風景ではバイクを停めて、これまた気が済むまで写真を撮る。なんかもう、楽しくって仕方ないなあ。 人が来ないのをいいことに、ランララララ〜♪と歌までうたってしまう。あ〜楽し。 |
草原遊びを満喫したので、再び道道106号へ。海も晴れて、利尻島の姿がはっきり見えるぞ。こりゃあ、いいぞぉ。 快晴の空の下、左手に利尻岳の姿を見ながら、最北端へ延びる直線道路を走る、走る、走る。オロロンラインのメインイベントや。 アクセルを緩めることがなかったので、夕方を待たずして、稚内に到着してしまう。いつもなら、夕陽を眺めながらなので、明るいうちに稚内入りするのは初めてだ。 |
利尻富士と呼ばれる美しき山容 |
まだ、4時だから時間もある。一気に最北端の宗谷岬へ行ってみよう。 いつもは、朝イチで来るので、夕方の宗谷岬は初めてだ。夕暮れ前の宗谷岬は、まだ海も青くて、ライダーたちも多くて、ワイワイと賑わっていた。 写真を撮ろうとしてる人を探して、先に写真を撮ってあげてから、おいらの分をお願いする。おおっ、最北端で仁王立ちだぁ。 |
稚内へ戻り、今夜の宿、森林公園キャンプ場へ。10年ぶりくらいの久々。公園に入ってから、キャンプ場までこんなに遠かったかと思いながら、ようやくサイトに到着。ライダーは少なく、ファミリーキャンパーが多い。 ちょうど夕陽の時間になったので、野寒布岬へ行ってみる。おおっ、ここにはライダーもたくさん集まってるし、人も多いぞ。 みんな海に沈む夕陽を、じーっと静かに眺めている。最北端で見る夕陽は、どこかセンチメンタル……なんかな? |
帰り道、岬のすぐそばで2頭のシカと遭遇。民家のあるところでも、平然としている。こっちがビックリしたぁ〜。 日が沈んでから、しまったこの夕陽を童夢(温泉)の露天風呂から見れば良かったと気付く。もう遅いけど。 |
毎日晩飯が肉ばかりなので、何か別のモノをと思い、今夜は外食しようと決意。食べる所がある「港のゆ」へ。少々料金が高いが(700円)、港の夜景を眺めながら入る露天は、なかなかいい感じだ。 風呂場の鏡を見ると、顔が真っ黒。汚れかと思って、顔を洗ってみるが、やっぱり真っ黒。メチャ日焼けしてるやんかぁ。 風呂上がり、同じ施設内にある店で何を食おうかと悩みに悩んで、たこしゃぶに決定! でも、量が少なくて……。飽食の日々なので、たこしゃぶも腹一杯食いたかった。 少し満たされぬお腹だが、休肝日と同じ休腹日ってことで納得。キャンプ場に戻り、ビールをグビグビっと飲んで寝る。今日は、よぉ遊んだなあ。 |