北海道ツーリング2009・その10 

夏空に浮かぶ白い雲に向かって走れ! 上川の国道273号にて


■8月11日(10日目)
 晴れ少しだけ曇り

 留辺蘂(るべしべ)の朝。5時半の早起きだ。まずは、ロバパンのクリームドーナツを食って、朝の甘味補給。隣のゲートボール場から、パコーンと球を打つ音がする。お互い早起きでんなあ。

 早起きしたから、早いこと撤収したかったのだが、テントやシートが露でビッショリ。お日さんがあるところで、テント干し。


留辺蘂のつつじ公園キャンプ場

 動くおいら。朝の散歩だす 
 それにしてもヘンな夢を見た。女優の菅野美穂と仮面夫婦という設定で、ギクシャクした夫婦を演じていた。別にファンでもないのに、どんな無意識の反映なんやろか?

 そういえば、2,3日前には、織田信長と戦うという夢を見て「行くぞ、おらー!」と大声で叫んだところで起きた。もしかしたら、ホンマに叫んでたかもしれんなあ(笑)。

 8時になると、もう夏の日射し。暑い暑い。おかげでテントも乾いたし。いざ、しゅっぱーつ!


 国道242号で遠軽を目指す。北へ北へと走っていると、真っ正面に朝の月を見つける。なんかわからんけど、うれしいねぇ。

 思わずカメラでパチリ! おお、小さいけど右上に写ってる〜。

 途中で気になる看板を発見。これは明らかにガ○ダムのシ○アやんなあ。

 遠軽で見たいのは「がんぼう岩」という巨大な岩山。テレビの珍百景で見て、これは実際に見てみたいと思ったからだ。


 遠軽の町に入り、太陽の丘えんがる公園を探す。アバウトにしか調べてなかったので、場所が分からずにウロウロ。たまには、♪知〜らない町を旅してみたい〜、という気分を味わうのもいいねぇ(笑)。

 ようやく公園を発見。その上にそびえる巨大な岩山。これやーっ! でっけー!
 こりゃあ、スゴイねぇ。青空に向かって、どーんと屹立してる。これがまた、町の中にあるっていうのが、不思議な風景だ。

 岩の下の広場では、お祭りの準備中。怪しまれない程度にパチパチと写真を撮る。

 説明板によると、瞰望岩(がんぼういわ)の高さは、なんと約80m。アイヌ語で「インガルシ(見晴らしの良い所)」と呼び、遠軽という町名の由来になっているそうだ。

 岩を見上げながら、周りを歩いていると、珍しい形の汽車を発見。こりゃ、なんや? これまた説明板によると、昭和時代に使われていた雪カキ車だそうだ。ほいー、なんか形がカッコイイやねぇ。

 そばにはD51もあり、思わず、銀河鉄道999の歌を口ずさんでしまった旅人"哲"郎であった。


 がんぼう岩と汽車に大満足。でも、暑い暑い。まだ9時台というのに、汗だくやぁ。近くのコンビニに飛び込み、冷たいガリガリくんを食べる。ああ、生き返る〜。

 その時、店内のパンコーナーに「ちくわパン(チーズマヨ)」を発見したのだが、さすがに暑すぎて、手が伸びなかった。後で思えば、食べときゃよかったなあ。ざんねーん。


 道の駅しらたきで、ちょいと水分補給のため小休止。気温表示は27度なのだが、体感は35度という感じだ。 真夏の青い空を眺め、暑いけどやっぱり晴れの景色はサイコーやなあ、と思う。

 遠軽を後にし、国道333号で上川方面へ。途中、真っ白な花が一面に咲く蕎麦畑を見つけ、バイクを停める。こりゃあ、ええ眺めやなあ。じりじりと照りつける太陽に負けそうだが、こういう景色を見ると元気になる。


 愛別に入ったところで、オドメーターが「70000.0」に。ついに27万キロ達成だぁ!

 こんなに暑いのに、よく頑張ったなあアクロス。エライぞぉ。


 さてと、このまま旭川へ入ると渋滞&アチアチなので、街の手前で見つけたラーメン村へ。ところが、ここはもう街と一緒で大行列。読みが甘かった。

 梅光軒でしょうゆラーメンを食べるも、店にエアコンがないため汗だくに。ある意味、これだと食べながら痩せられるかもしれんね。ラーメンは、ちぢれ麺にあっさりスープ。追加で頼んだ味玉がメッチャうまかったぁ。


 この天気なら、景色も良かろうと国道237号に入り、美瑛へ向かう。

 かんのファームの前に来ると、あざやかな原色の風景が広がっていた。こりはキレイやねぇ。ファームに入ると、観光客が暑さのため、みんなソフトクリームを食べていた。花畑を歩いて、写真を撮るが、何枚撮っても、次々と美しいシーンが現れる。あ〜、花満喫やぁ。

 気付けば、持ってるカメラが黒色なので熱くなってきた、これはヤバイとタオルをかける。今、2時だから1番暑い頃やもんなあ。気温表示は32度。

 バイクに戻ると、外に出してたペットボトルのお茶が煮えて、お湯になってた。どっしぇぇ〜!

 次は、富良野へ。まずは今日の宿、日の出公園キャンプ場に行き、テントを張って、荷物を軽くする。


 さぁ、今回の旅でぜひ見たいと思っていた直線道路のパノラマロード江花へ。ところが、国道237号を南下中に、曇ってしまった。さっきまであんなに強い日射しだったのに。おかげで、涼しくなったのだが、贅沢なモノでもう1度太陽を、と思ってしまう。

 曇りのまま、道の写真を撮る。アップダウンのあるいいロケーションの道だ。道の上に行くと「かみふらの八景」という碑が立っていた。周辺をウロウロ走る。どこを行っても、アップダウンと直線が続いている。おっとー、1本いい眺めの坂道を見つけたぞ。

 パノラマロードに戻ると、道の上にヒマワリ畑を発見。しばらくヒワマリを見ていると、少しずつ日射しが出てきた。おおっ、これは晴れるかもしれん。さすがは、サンフラワーやね。


 再び空が晴れると、パノラマロードの風景は一変、立体的になり、見事な景色に。まるでジェットコースターや。こりゃあ、スゴイなあ。

 さっき見つけたもう一本の坂へ行って見ると、下からチャリダーが上がって来た(右手前)。がんばれがんばれ!


 しばらくすると、また曇りに。でも、いい景色を見られたので満足だ。

 帰り道で、高く積まれた藁の上に乗っている牛くんを見つけた。「何してんの〜?」と話かけたけど、知らん顔。

 パッチワークの丘をびゅーんと走り、眺めを楽しみながら、日の出公園へ帰る。


 ふらのラテールで1日の汗を流して、お肌すべすべに。マッサージチェアに座って、体をほぐす。あんまりいい気持ちなんで、あ”あ”〜って声が出そうになる(笑)。

 隣りにあるスーパーで、肉を買い込む。店内で「哲男」という豆腐を見つけて大爆笑。


 日の出公園キャンプ場へ戻って、風呂上がりのビールだぁ! バーベキュー棟で、牛サガリと塩豚トロで一人焼き肉&ビール。ちゃんと野菜も買ってきたぞ。

 ジュウジュウ焼いていると、バーベキュー棟に外国人男性二人がやってきて、炭火をおこしだした。ところが、当然のごとく、すぐには火はおきない。ヒゲの濃い顔の男は待ちくたびれたようで、どこかへ行ってしまい、人の良さそうな金髪男が、一人で火をおこしていた。


今夜も肉祭り!

北海道に行くと牛サガリが食べたくなる
 外国人二人組がようやく肉を焼き始めた頃、おいらの肉祭りは終了。

 駐車場に停めてるアクロスのそばに行くと、アイアンホースをいつも見てるという埼玉のシェルパ乗りのヤマグチさんが、話しかけてきてくれた。これはうれしいなあ。北レポも読んでくれてるそうだ。(ヤマグチさん、ようやくあの日のことがレポートになりましたよ!)

 テントサイトで、ヤマグチさんとアイアンミーチン。アイアンホースの読者さんと北海道で偶然会えるなんて、ホンマにうれしいよなあ。盛り上がっていると、渡道歴25回の仙台ライダーさんも加わって、3人で旅の話。今日は、日の出に泊まってよかったあ。


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