モモサクラ
草に寝ころび 花見かな
ついに来ました桜の季節。満開と聞くと、何もかも放り出して、花見ツーリングに出かけてしまいます。そんなぼくが、3年がかりで見つけた穴場中の穴場、和歌山は粉河町の桜池を紹介します。
この場所の一番の良さは、咲き誇る桜と桃を一度に見られるところです。
池の土手には、緑をバックに薄いピンクの桜がにぎやかに咲いています。その下の桃畑では、濃いピンクの桃の花が艶やかに色を添えています。土手の下から満開の桜越しに見る風景には、心浮き立つ想いがします。
また、土手の上から見下ろすと、桃の花がどこまでも続く景色に目を奪われます。桃源郷とはこのことでしょう。
ぼくが訪れた時は、日曜というのに花見客は十人くらいしかおらず、のんびり眺めることができました。ぽかぽか陽気の下、緑の草が生い茂る土手に寝ころんで、写真を撮ったり、歌を口ずさんだり。本当に来て良かったなあ、と思いました。
この桜池、実は江戸時代に作られた古い貯水池で、バスフィッシングのメッカでもあります。ぼーっと釣り糸を眺めるのも、楽しいひとときです。
ツーリングコースとしては、池の前を走る紀ノ川広域農道がオススメです。信号のないアップダウンのある道を、気持ちよく走ることができます。
桜池から、この農道を西へ行くと根来寺、東へ行くと粉河寺があり、どちらも桜の名所です。根来寺では、昼間は人出が多く渋滞するので、夕方が狙い目です。車もぐっと減り、人も疎らです。夕焼けに映える桜をめでたり、日暮れを待って夜桜見物ができます。
3ヶ所とも見頃がほぼ同じなので、桜三昧ツーリングを楽しんで下さい。
見頃は3月下旬から4月上旬です。
|