北海道ツーリング2013・その3 


あなたは海鮮派? 肉派? さあ、どっち!?

旅行期間:2013年8月1日〜8月12日 全走行距離2611km


■8月3日(3日目) 晴れ
 小平・望洋台キャンプ場の朝4時半。カラスがうるさくて、目が覚める。
 5時過ぎには、となりのカブライダーが出発していった。外に出ると、空一面曇り。こりゃゆっくりしよー、と二度寝する。

 7時過ぎに起きると、海は青空。でも陸上は曇り。もうちょっと天気待ちやなあ。

 朝飯は、富良野産メロンのジャム入りパンケーキ。これ1個だ。おいらって、小食やなあ。


吹っ飛んで横倒しのテント
海に飛ばんで良かった
 昨夜は、海風が強くてテントが斜めにゆがむわ、メッチャ寒いわで、何度も目が覚めた。

 ジャケット着ても寒くて、とうとうシュラフカバーまで掛けて、ようやく寝られるほどに。昼間暑いだけに、まさかの寒さだった。

 テントを撤収してると、海風にテントを飛ばされて、追いかける。おいらの家よ、飛ばんといて〜。

 8時過ぎ、ようやく陸側の空も晴れてきた。よ〜し、そろそろ出発じゃ!


 走り出してほどなく、上平の風車発電ロード。

 でっかい風車がウォンウォンと低いうなり声をあげながら、回っている。

 ここはホントに絵になる風景だねぇ、とパチパチ写真を撮る。


 巨大ベア(←)に挨拶して苫前の町に入ると、キツネがダッシュで道を横切る。その次はリス! こりゃあ、アニマル通りや。

 動物たちも、結構町に出てきてるんやなあ。危ないで〜、気ぃつけやぁ。

 途中で、カラフルな色の丘を見つけたので近づいてみると、斜面を利用したキレイな花畑。

 いんや〜、お見事ですなあ。今、まさに花盛りって感じやね。 


 どこか良さげな所はないかいな、とブラブラ走ってると、流木がたくさん転がっている海岸を見つけた。
 沖には天売、焼尻島が見える。眺めも良いねぇ。
 一人、静かな浜辺で休憩タイム。


 さあ11時前。メシだメシだ!
 有名だけどまだ行ったことのない、北のにしん屋さんへレッツゴー!

 開店即入店したが、3人目の客。ターゲットは、甘エビ丼。1000円也。食べながら、エビを数えたら、なななんと24尾! いや〜満足満足。

 おいらが店を出る頃には、お客さんが続々入店し、込んできた。はよ来て正解やったなあ。

 駐車場でエビの余韻にひたっていたら、突然ライダーさんに「いつも読んでますよ〜」と言われる。エビ満足のボーッとした顔を見られてしまったか、恥ずかし〜(笑)。


芸術的でもあるエビの螺旋

 さあ、もう一杯丼を、とウニ丼ねらいで別の店に入ったら、まだ12時前なのにウニ切れ! なんですと〜!?

 それじゃあ、あそこへ、と狙っていたもう1軒の寿司屋に行ったら、今度は休み! なんでどー!?  いんや〜、ツイてない時は続くもんですなあ。

 仕方ないので、ウニ丼の店を探しながら北上。食べたい時に、見つからな〜い。

 腹は五分目だが、天気は最高、眺めもサイコー! 楽しいなあ。
 遠くに霞んで見える利尻島を追いかけながら、青い海岸ロードをひた走る。


 そんなこんなで、初山別の道の駅へ。温泉があれば、ロビーにテレビがあって、昼のあまちゃんが見られるかなと予想してのり込むと、ビンゴ!

 誰もいないことを幸いに、テレビのチャンネルを変えて、じぇじぇじぇ〜。今日もなんとか見ることができました。ラッキー。


タコの口に、顔をハメてみたかった

あまちゃんのおかげで出会ったウニ丼
 さらにラッキーなことに、テレビと同じフロア内にレストランがあり、そこで生ウニ丼を発見。
 これがまた、甘くてうまいんよ〜。

 偶然、出会えたウニのおかげで幸せに。


 さらに北へ。次に現れたのは、遠別の道の駅。ここらでデザートってことで、あずき入りバニラアイス。

 空はピーカンなので、つべたいアイスがうまい。

 海を眺めると、利尻島がはっきり見える。道の駅の名が「富士見」というだけありますなあ。

 あれ? 飛行機雲みたいなのが見えるけど、最後にカクッと急降下してる。なんで?


 いつもなら、このまま最北端の稚内へ向かうのだが、今年は違〜う。
 カクッと90度曲がって、東へ進路変更。道道119号で音威子府を目指すのだ!

 海の青から、山の緑へ、景色は変わる。

 川沿いロードを気分良く走ってると、カーブの途中に「北海道命名の地」という標識が。
 あまりに唐突だったので、行き過ぎてから止まり、Uターン。へぇ〜、北海道という地名のルーツはここなのか。

 さらに進むと、ホッカイダーの旗を発見! 音威子府の筬島(おさしま)に到着。

 ホッカイダー・クマさんこと小原カメラマンの写真展を見にきたのだ。

 会場の周囲には、たくさんのライダーとテント。こっちこっち、とライダーが手招きしてくれる。

★2014年は7月19日〜8月17日まで開催中! 詳しくは「小原信好写真展 Vol.8」で検索し、ブログを参照ください。


 会場に入って、クマさんと再会(→)。いや、いや、これはホントの熊さん。

 ホッカイダー・クマさんとは、いつ以来だろう、1年半ぶりぐらいだろうか?

 クマさんとは、いつ会っても楽しい気分になる。久しぶりという気がしないのだ。そういう人と旅先で会えるなんて、うれしいよねぇ。久々の再会に話しも弾む。

 写真展では、アウトライダーやツーリングマップルで見た写真が、大きく引き伸ばされていて、迫力満点。やっぱり、デッカイ写真はいいですなあ。



この道端をキャンプ地とする
 そして、今夜はクマさん主催のホッカイダーライダー祭り!
 肉食べ放題&生ビールありと聞き、即決。おいらも参加しま〜す!

 ってことで、まずはテントを張る場所を確保。テント村は、イビキ有り、無しに分かれていたので、おいらは有りの方へ。

 普通の道端に張るのは、初めてかも。まさに「ここをキャンプ地とする」やね(笑)。

 隣のライダーに、うるさかったらごめんなさーい、とご挨拶。でも、みんなイビキ組だから、いいよね(笑)。


 ここでクマさんが「哲さん、40万kmのライダーがいるんだよ」と、引き合わせてくれたのが、フェザーに乗る富良野ライダーさん。

 平成元年から乗ってるというフェーザーは、現在39万8千km! すげー!
 アクロスが平成2年で現在31万kmだから、1年後輩で、距離の差9万km。

 フェーザーの車体には、歴史を刻む多少のキズはあれど、キレイに長持ちさせてる感じが伝わってくる。
 しかも同じ250ccってことで、バイクから受ける雰囲気がアクロスに似てる。ってことはアクロスも40万kmいけるってことかやな。

 それにしても、冬には乗れない北海道で40万kmなんて、ものスゴイことだ。いんや〜、上には上がいるんですなあ。

(追記)
 のちに、富良野ライダーさんから40万km達成の知らせあり。フェーザー&富良野ライダーさん、おめでとう!


これが40万kmキロ・フェーザー!

 おいらがフェザーを見ている間、祭りの準備は着々と進み、開始前にビールサーバーはスタート!
 おいらは、かけつけ2杯ゴクゴク。ああ〜、青空の下で飲むビールはうまいっス!

 そこへ、2台のバイクがやってきて、写真展会場の前に止まった。どっかで見た人だよなあ、と思って近付くと、ANAスカイツーリングの旗をさしてるじゃないか!

 そうか、初日に新千歳空港で会った東京二人組ライダーやん! ここで再会するなんて。

 今夜はゆっくり話しをしましょう、というと、宿は既に確保していて、写真展だけ来たそうな。それはもったいない。

 東京二人組はビール片手の人たちに囲まれ、参加していこうよ〜と何度もスカウトされていたが、宿へと帰っていった。
 また、どこかでお会いしましょう!


 さあ、いよいよ、祭りの開始。

 メガホン持ったクマさんより開会の辞。
「皆さん、肉のノルマは一人1kgです」

 おーっ、それはスゲーと歓声が上がる。よっしゃ、食うで食うで〜。いんや〜テンション上がりますなあ。

 それでは、もうすでに飲んでるけど、あらためてカンパーイ!

 クマさん、楽しい祭りをありがとう!

 音威子府の方々のおかげで、地元の野菜が次々と登場。

 そして、網の中央にソフトボール大の丸い物体がゴロンと置かれた。

 なななんと、肉やん、肉塊やん! 肉ボールやん!

(以下、連続写真で見る肉の歴史)

 球体になった肉を、少しずつほぐして行くと、肉が何枚も何枚も無限に出てくる。これはたまげた驚いた!

 これだけ肉がデカイと、なんだかうれしくなってくるねぇ。

 炭火で丸ごと焼いた巨大ナスも、中が熱々とろとろでウマイよなあ。お芋もあるよ、唐辛子もあるよ〜。

 生ビールは冷たいし、肉は一人1キロやし、ホンマ楽しい祭りや。

 焼き網一杯のジンギスカン!

 ちょっと箸を休めていると、
「こっち焼けたよ!」
「もっと食べて!」
「まだまだあるよっ!」
 と威勢のいい掛け声がかかる。

 肉とビールのおかげで気分がハイになっちゃいますなあ。楽しいなあ。


 賞品満載、ツーリングマップルも当たるジャンケン大会も開催され、大盛り上がり。

 おいらも、岩手のじぇじぇじぇバッジ、わんこそばフラッグ、音威子府切符が当たった。ええ土産ができた〜。

 周りの人と話をしてると、半分くらいが北海道ライダーで、地元、音威子府の人たちもたくさん参加されてるようだ。
 地元の話は何でも耳に新鮮で、聞いてるだけでも楽しい。


♪遠〜き山に日は落ちて〜
 ここで、クマさんのことを知らずに来ていた若手ライダーくんが、おじさんライダーたちに囲まれていた。

「ツーリングマップルの人だぞ」と教えられた若手ライダーくんは、手持ちのツーリングマップルを開け、温泉に入るクマさん写真と、本人を見比べて「ああ〜っ、ほんとに本の人ですね」と言い、ようやく驚いていた。

「クマさんを知らない若手も出てきたのか」と、おじさんライダーが嘆く。でも、みんな、こういう時代があったんだよね〜。

 祭りは盛り上がり、ビールサーバーが底をついて、緊急で町から運んでくるほどの盛況ぶり。今日は暑かったもんなあ。

 あれだけあった肉塊も完売して、次は会館の中で2次会。西興部の人に日本酒をもらって、おいらかなり良い気持ち。周りのライダーがみな、北海道の人で、これまた面白い話をたくさん聞かせてもらった。

 12時が過ぎると、急激な眠気が襲ってきた。千鳥足でテントに戻り、楽しい気分のままで、おやすみ〜。


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