北海道ツーリング2009・その6 


大草原のワインディング 宗谷丘陵

旅行期間:2009年8月2日〜8月13日 全走行距離2618.1km


■8月7日(6日目)
 晴れ

 稚内森林公園キャンプ場の朝。昨夜はテントが斜め15度に傾いてたせいで、夜中に寝返り打った時、テントの中で転げてしまった。それも2度。やはり、テントは真っ直ぐに限るなあ。

 朝イチのエネルギー充填には、今日もクリームドーナツ。見上げる空は雲に覆われているが、そのうち晴れるやろう。今日はオホーツク海側を南下して、どこまで行きますかねぇ。


もうちょっと奥に張れば、平らやのにね

 9時前に出発。宗谷岬は昨日行ったので、今日は宗谷丘陵で思いっきり遊ぶぞ〜。

 草原が広がる丘陵に駆け上がると、見上げる空は雲7空3の割合。垣間見える青空がうれしい。もうちょっと晴れてくれたら、もっとうれしいぞぉ!

 

 眺めがいいので、パーキングでひと休み。ここで秘密兵器の登場だ。稚内のスーパーで買ったデッカイ礼文産のボタンエビとホタテの握りだぁ!

 場所は本州最北端、目の前に広がる大自然、そして手にはボタンエビとホタテ。これ以上、何を望むのかっていうほどの充実感だ。

 エビ、ホタテ、エビ、ホタテと交互にパクパク食べてると、パーキングに女性ライダーがやってきた。徳島ナンバーでかなりの美人。

「お嬢さん、一緒にボタンエビ食べませんか」
「まあ、美味しい」
「良かったら、ホタテもどうぞ」
「まあ、うれしい」

 なーんて寅さん映画的展開は脳内妄想のみで、残念ながら現実ではありませーん(笑)。


青空のパーキング


雲が多くても青空がいい感じ
 前回来た時「ここは九州の阿蘇みたいや」と思ったが、今年は先に豊富町の大規模草地放牧場でそのセリフ言ったからなあ。でもやっぱり、この緑広がる大草原の道はミルクロードみたいや。

 今日は思う存分、宗谷丘陵を走り回るぞ、と決めてたので、道が続く限り、ずんずんずんずん走り続ける。最北端の風が心地よい。


宗谷牛くんかな? モォ〜

宗谷海峡を見下ろす

 緩やかなコーナーと適度なアップダウン。しかも、クルマはほとんど通らず、時折バイクと出会うだけ。
 あ〜、ホンマに自由に走ってるよなあ。気持ちええなあ。アクロスのエンジン音も気持ち良さそうやし。

 道の分岐が現れたので、バイクを停めて地図を見る。ああ、おいらは道道889号を走ってたんや。
 このままオホーツク海側に出る道もあるが、もう少し宗谷丘陵を走りたかったので、道を戻ることに。

 途中、大きなフキを見つけて、セルフタイマー撮影。これはコロボックル? それともトトロ?

 こんな撮影を汗だくになって、テイク5までやるってのが楽しいんだよね〜(笑)。


 宗谷岬の近くまで戻って来ると、シカを発見。写真を撮ろうとバイクを停めると、こちらをジーっと見ている。

 しばらくすると、アイツは大丈夫と思われたのだろうか、草をモリモリ食べ始めた。
 うまそーに食ってるなあ、と思ったらもう12時過ぎてるやん。おいらも腹減った〜。


ナンダナンダ、ダレだアイツは?

 宗谷丘陵の走りを満喫したので、今度は海へ。オホーツク海沿いを行く国道238号線を南下すると、快晴の青空。

 この青い風景の中に突然、赤いタコを発見。これは目立つなあ。


 道の駅さるふつ公園に到着。なんか食うぞ。もう腹が減ってガマンができん。ホタテ、ホタテと幟に書いてあるから、本日2回目のホタテを食うぞぉ。

 ふと見ると、以前こけももソフトを買った「夢喰間」にもホタテの幟が。迷わず入り、ホタテ刺身定食を注文。

 これが大当たり! デッカイホタテが5つで980円。食べるとプリプリしてて、もう幸せっ(喜)。



不思議な雲が斜めに浮かぶエサヌカの直線道路
 大満足の昼飯を食べて、再び走り出す。次はエサヌカの直線道路。前回来た時は、霧で真っ白、道は見えずだったのでリベンジだ。

 今日は青空なので直線道路がハッキリと見える。左手には青いオホーツク海。誰もいない道に佇んでいると、地の果てまで来てるんやなあ、しみじみと思う。

 このエサヌカの道は、最後の方にカクッと直角に道が折れる所がある。今まで直線ばかりだっただけに、このカクッを曲がるのが妙に楽しいのだ。


船が走るオホーツクの海

 カクッと曲がって、浜頓別の町に出る。今日はどこまで行こうかのぉ、とアクロスに訪ねると「またいつもみたいに、日が暮れてから長距離はイヤだよ」と言われる。さて、どないしょう。

 こけさんの掲示板を携帯で見ると、こけさんは美深のキャンプ場にいるようだ。ここからだと90kmくらい。よっしゃ、今夜は美深に決定だ。

 オホーツク海に別れを告げ、内陸の道を南下する。
 国道275号で美深までは1本道。まだ3時半なので、時間に余裕がある。「ウソタンナイ」というウソみたいな地名の看板を見つけたり、中頓別の寿公園でジェット機を見たりしながら、のんびりと進む。


 気になっていた知駒峠まで行くため、道道785号へ寄り道。ちょっとのつもりで走り出したが、思いのほか時間がかかる。こりゃあ、こけさんとの集合に遅れるぞ。

 山また山の道を走り、ようやく峠に到着。青い山並みが広がる景色を眺める。こりゃあいいねぇ。ここまで来た甲斐があったというもんだ。
 条件が良ければ、利尻岳が見えるらしい。そりゃスゴイねぇ。


トンネルの光りが織りなす縞模様

知駒峠からの眺め

 山を降り、さぁ美深へ急ごう!と言った矢先から、またこんな写真を撮っている。遅れてしまうと知りつつも、♪ああどうにもとまらない。

 という寄り道の数々のおかげで、美深入りが遅くなってしまった。こけさんとは携帯で連絡を取っていて、もうお風呂に入っちゃったそうだ。急いで行かなきゃ。

 ようやく美深キャンプ場の入口に到着。しかーし、まだ食材を買ってないので、店を探してさらに南へ。ところが店がない。ないないと焦ってるうちに、美深の町まで来てしまった。


 今夜の肉を買い、再びキャンプ場まで戻る。キャンプ場に入り、入口近くにテントを張っているという、こけさんを発見! ようやく二人は出会ったのであった。
 ところがなんと、こけさんがヒゲだらけになってる〜。これにはビツクリ。

 こけさんの横にテントを張り、目の前にある温泉に行く。ここはホンマにええキャンプ場やなあ。

 さぁいよいよ、ディナータイム。こけさんのジンギスカンが300g。おいらが買ってきた牛カルビ270gと豚トロ180gを足して、合計750g肉パーティーだぁ。


ジュワジュワっと焼ける
こけさんのジンギスカン

闇夜に浮かび上がるこけさん
 モリモリ食べて、グビグビ飲む。1日走って風呂上がりだから、ビールもうみゃい。

 ヒゲのこけさんが語る旅話が面白くて、お酒がススム。肉750gもあっという間に消えた。どこへ? 肉1キロでもイケたなぁ。

 食うモノも食ったし、もう0時前。灯りを消すと、空には満天の星。横を見ると、怪しく光るこけさんの姿。
 いんや〜、美深の夜は楽しかったぁ。


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