北海道ツーリング2009・その7 


さすらいの旅人こけさんと 森林公園びふかアイランドにて

旅行期間:2009年8月2日〜8月13日 全走行距離2618.1km


■8月8日(7日目)
 晴れ。夜だけ一時雨

 美深のキャンプ場・森林公園びふかアイランドの朝。

 6時半に起きると、となりでガサガサと音がする。おっと、こけさんはもう荷造りしてるやんか。さすが、旅人は早起きやなあ。
 おいらもテントから出て、おはよーさん。

 朝飯は、こけさんがトウモロコシ、おいらはロバパンのもっちーりクリームドーナツ。

 まるでハーモニカ吹いてるみたいに、トウモロコシを食べている、こけさん。

 それにしても、こけさんが食べてると、何でも美味そうに見えるよなあ。

 朝食後、こけさんは素早くバイクに荷物を載せて、準備万端。

 そのバイクを見て驚いた。こけさん、これって、どこに座るの?

 よく見ると、こけさん一人がピタリと収まる空間が空いているのだ。長旅の中で、こなれてこなれて出来上がった究極の車載スタイル。スゴイよなあ。


入道雲モクモク、真夏の空
 ところで、この森林公園びふかアイランド。以前から泊まってみたいと思ってたキャンプ場だったのだ。実際に泊まってみても、本当に居心地の良いキャンプ場だった。また来たいねぇ。

 取れたジャケットのボタンを縫いつけてたら、出発が遅くなってしまった。もう9時半だ。
 朝は白かった空も、快晴の青空に。さぁ、走るどー! ほんじゃ、こけさん、また会いましょう!


 国道40号で南下を始めるが、直射日光がキツイ。お日様ギラギラ、真夏の日射しだ。これはいかん。暑い、暑すぎる〜。

 ジャケットいらずのTシャツ1枚なのだが、それでも暑い。ハダカで走りたくなってきたが、さすがにまだ自制心が残っていた。
 黒いフルフェイスのヘルメットも焼けて、頭もアツアツ。いつ自制のスイッチがオフになるやら(笑)。

 とにかくノドを潤そうと、北海道限定のソフトカツゲン(ヤクルトやビックル系のジュース)をグビグビっと飲む。う〜、なんぼ飲んでもノドが乾くぞ〜。


 さてさて、暑さを忘れるような楽しいことはないかいな、と考える。そういや、このあたりに智恵文のヒマワリがあったはず。よっしゃ、まずはサンフラワーを見に行こう!

 3年前に来たことがあるので、覚えてる道を走ってみるがヒマワリ畑が見つからない。あれ?道を間違ったのかな。キョロキョロしながら走っていると、ようやくヒマワリ畑を発見! お〜満開やぁ。


 あ〜、ヒマワリが夏の日射しを浴びて、笑ってるよ〜。見てるだけで、うれしくなっちゃうね。

 一番キレイな花はどれかな、どれかなと探しながら、ヒマワリを見て回る。夢中で花を追いかけてる時間は楽しいなあ。


空に向かってワッハッハと大笑い


親子ヒマワリ、見ぃ〜つけた
 しかーし、写真を撮ってると、額から汗がタラ〜リと流れてきた。日射しに焼かれて、持ってる黒いカメラまで熱いような気がしてきた。こりゃいかーん。

 駐車場に戻ると、真っ黒なアクロスもアチアチに。シートもハンドルも焼けてしまい、素手では熱くて触れない。一旦、日陰に移動して、アクロスを冷ましてやろう。はひ〜。


 バイクを冷ましてる間、駐車場にあった案内板を見てみると、他にも何ヶ所かヒマワリ畑があるようだ。連作しないように、毎年ヒマワリ畑の場所は移動してるとのこと。なるほど、おいらの記憶違いじゃなかったんやね。

 もう1ヶ所のヒマワリ畑にバイクを走らせる。ヒマワリの看板を追いかけ、坂道を下ると、目の前いっぱいにヒマワリ畑が広がった。思わず、おお〜っと声が出る。こりゃスゴイねぇ。


入道雲とヒマワリ
 暑さより好奇心が勝って、バシバシ写真を撮る。こっちのヒマワリも、み〜んな満開やぁ。

 これだけ見れば、おいらのヒマワリ心も黄色一色。いんや〜、満喫満喫。


 心が満たされたので、次は腹。名寄・丸福食堂を目指す。着いたお店は、昔ながらの食堂スタイル。常連のお客さんがお昼を食べている。

 おいらはこの食堂名物の「勝めし」を注文。揚げたての豚カツがのったソースカツ丼だ。

 この暑い時にカツを食えるのかと思ったが、やっぱりサクサクのカツはうまかった。汗をかきかき食べて正解や。あ〜腹一杯。


 再び走り出し、国道40号を南下。士別を通過する時に見た温度表示は33度! でぇ〜、大阪並みの暑さや〜。

 とにかく冷たいものを補給せねばと、和寒(わっさむ)のかぼちゃ王国で、かぼちゃソフト。甘いソフトを食べながら、日陰で休む。とにかく暑すぎて、頭がボォ〜っとする。

 こりゃいかん、涼しいところへ行こうと思い、国道39号に変更し、層雲峡へ。さすがに山に入ると、風もヒンヤリしてきて、涼しくなった。道を変えて、正解やなあ。

 頭も冷えて、だいぶ冷静になった午後3時。今日はどこに泊まるかなあ、と考える。

 今朝、こけさんと話している時、上士幌の航空公園に行くと言っていたのを思い出す。2日続けて、一緒にキャンプっていうのもおもしろいかも、と思い、上士幌に決定。

 三国峠から糠平へ、国道273号を一気に駆け抜ける。緑の樹海が続く下り道は、まるでジェットコースターのようだ。気持ちいい。


大きなハサミをもった
カニのような雲

 上士幌の町に入り、こけさんにメールすると、風呂に入っているというので、上士幌温泉へ。おおっ、朝見た、こけさんのバイクが泊まってるよ。

 中に入ると、風呂上がりのこけさんがイスに座って休憩中。おひさしぶりですなあ(笑)。聞けば、いがぽんもキャンプ場に来てるそうだ。今夜は3人でキャンプみーちんだぁ。

 1日走って、風呂の鏡に写るおいらは真っ黒。よう焼けてる。
 さあ、風呂の次はビール、ビール! ビールを買って、上士幌航空公園へ。今夜はバルーンフェスティバルの前夜祭なので、駐車場には、たくさんのバイクが停まってる。
 こけさん、いがぽんと合流し、まずは3人でカンパーイ!


 いがぽんが手際よく餃子を焼き、焼きそばを作ってくれた。こりゃあ、美味しいよ〜。どっちもビールにピッタリや。サンキュー、いがぽん!

 昨日は男二人、肉ばっかりの肉祭りだっただけに、なんか食生活が豊かになったような気分やぁ。


 いよいよ前夜祭のナイトバルーンが始まるというので、3人で会場へ移動。その時、空からパラパラと雨が。えっ、昼は雨雲が蒸発するくらいの天気やったのに、と思ってると、さらに雨が降ってきた。

 すると場内アナウンスで「バルーンが濡れると、明日の競技に支障が出るので、1度だけ一斉点火して終了します」との声が流れた。え〜っ!1年に1度のイベントやのに〜。

 一斉点火は一瞬で終了。あ〜もう終わっちゃうのかぁ。
 ところが、多くのバルーンが片付けていく中、ただ1機、上士幌高校のバルーンだけは雨にも負けずに点灯を繰り返してくれるではないか。集まった観衆も大喜び。さすがは地元の高校生や、えーぞぉえーぞぉ! 

 上士幌高校のおかげで、ナイトバルーンも盛り上がり、終わる頃には雨もやんでいた。さぁテントに戻って、再び宴会や。

 塩ホルモン食って、お酒を飲んで、こけさんの友人の話を聞いて爆笑する。宴会の最中にも、また雨がふったりやんだり。それでも11時過ぎまで飲んで話して、楽しかったあ。テントに戻って、ニコニコ笑顔でおやすみ〜。


ガンバレ! 上士幌高校

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