九州ツーリング2001・その4 

 

夕焼け前の開聞岳

旅行期間:2001年4月28日〜5月5日

 



バカ洲で海を渡るワカモノたち
あぶねーぞぉ!
■5月2日(4日目)

 鹿児島の朝。雨が上がっていた。予報だと午後から晴れるとのこと。空を見上げると、雨雲が走っている。たのむぞぉ〜!
 薩摩半島をひた走り、目指すは指宿、開聞岳! 海岸線の国道を走っているだけでワクワクしてくる。

 ほどなく指宿に到着。まずはバカ洲へ。砂の架け橋とも呼ばれ、大潮の時には向かいの島まで繋がるのだそうな。
 行ってみると、かなり潮が満ちていて、砂州も途切れてしまっていた。こりゃ残念。
 ところが、果敢にアタックする若者たちの姿を発見! 遠目に見ると、まるで海の上を走ってるかのように見える。さすがに途中でギブアップして戻ってきてた。


 半島をぐるりと周ると、目の前にどーんと開聞岳が現れた! 頂には雲をかぶっているが、見事な山容だ。その姿がなんだか心に染み込んできて、涙が出そうになる。そっかー、おいらはこの山ともう一度会いたかったんかぁ。

 開聞岳のよく見えるところを探してるうちに、雲も切れて、青空が広がった。やっほー!

 うれしくなって農道にバイクを止め、写真をパチパチ撮っていると、目の前で軽トラが止まった。おじさんが顔を出して「何か困ってることはないか? だいじょうぶかぁ?」と声をかけてくれた。あんがとー、ダイジョーブっス〜と元気に答える。

 青空の下を走るのがこんなに気持ちいいもんかぁと感じる。雨の中を走ったからこその感動だ。だから雨もきらいじゃないのだ。

 開聞岳の麓をヤッホーと走り回る。TVや雑誌で見た開聞岳のビューポイントを探す。
 大移動せず、こうやってのんびりじっくり好きな場所を走るのが楽しい。これがやりたかったんよなあ。


農道から見た開聞岳


この浜から見る開聞は見事!
サイコーの昼寝ポイント
 国民宿舎の裏の防波堤で、天晴れポイントを発見! 海岸と砂浜と目の前にそびえる開聞岳。これだこれだぁ!

 さあ、一番やりたかったことをしよう。青空の下、開聞岳を眺めながら、防波堤に座りおにぎりを頬張る。食い終わったらゴロンと寝転ぶ。これがやりたかったんやぁ。

 ゆっくり走り、好きな場所を見つけて、好きなだけのんびり休む。ただそれだけのことがしたかったのだ。

 波の音が聞こえる。陽射しが暑い。頭の中を空っぽにしようとしても、いろいろ思い浮かぶ。そのうち、うとうとする。最高の幸せだ。


 気が付けば、そろそろ走りたい気がしてきた。ほんまに走るのスキやなあ(笑)。

 枕崎に行こうと思った。カツオのタタキを探しに。海沿いの道を西へ西へ快走する。畑が広がりその向こうに青い海が見える。その景色を見ていたら、あれっと思った。これって南の島に似てるなあと。この南端まで来れば、本州より南の島の色の方が強いのだ。その発見だけでもうれしくなった。


石垣島かと思った畑の景色


海に向かって飛び込みたくなる
 枕崎の漁港には魚市場があり、平日の夕方というのににぎわっていた。「カツオのタタキ丼」という文字を発見! さっそく2階の食堂へ行こうとしたが、3時で閉まっていた。ざんねーん。

 この枕崎にあるなぎさ温泉。その時は入る気がしなかったのでパスしたら、あとで眺めのいい温泉だと発覚。しまったぁ、入っておけばよかったぁ!

 帰りAコープに寄り、カツオのタタキと、地鶏の鳥刺しをゲット。ふふふ、今日はツマミばっかりだ。天気もよく1日汗をかいたからビールもうまいぞ。


 開聞岳の麓に向かっていると、開聞岳と海と道路が見える絶好のビューポイントを発見。さっそくカメラに納める。これがワンダードライブ九州編の表紙と全く同じ写真だったのを知ってビックリした。いいもんは誰が撮ってもいい!

 今日のキャンプ場は開聞岳の麓にある山麓公園キャンプ場。山を見上げる緑の芝生の上にテントを張り、最高の気分。

 夕陽を探しに旅立つ。開聞岳の西側、入野海岸に公園を発見。日の入りまでギリギリセーフ。海に沈む夕陽を眺めていると、やっぱり石垣島を思い出してしまう。潮騒の中、地球の動く時間をゆっくり楽しむ。


ゆっくりと1日が終わる景色を眺める
また明日なぁ〜



星空の下、カツオのタタキでビールを一杯
サイコーだね〜
 夜には満点の星空。開聞岳と飲むか。カツオのタタキ、鶏刺しともに美味。コープのもんでもうまいもんはうまい。ビールがきゅーっと効いてくる。

 テントから顔だけ出して、星空を見上げる。まさに星空劇場だ。うれしいなあと思っていたはずが、一瞬寝てしまう。おっとっとー。ちゃんと寝なきゃ風邪引くね。おやしみ。


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