九州ツーリング2001・その5 |
畑から見た開聞岳
旅行期間:2001年4月28日〜5月5日
テントを開けると開聞岳。しあわせ〜 |
■5月3日(5日目) 目が覚める。テントを開けると目の前に緑眩しい開聞岳。これや! これでんがな! 昨日はなぜかすぐ腹が一杯になってしまったので、食い残した長崎チャンポンやおにぎりで朝食。そーいや、賞味期限24時間オーバーのマグロおにぎりを食っても大丈夫だったなあ。 ピーカンの青空の下、芝生の上で大の字になり、心ゆくまで開聞を眺める。さいこーやぁ。しあわせやぁ。今日は雲がかかっておらず、頂まではっきり見える。ぼーっと眺めていると、心がさっぱりしてきた。気が済んだ。もう十分、開聞岳と逢ったなあという気になったのだ。 さあ行くか。片づけをして、キャンプ場を後にする。雲がかかっていない開聞岳の写真を撮りに、国民宿舎裏の浜へ。頂上まではっきり見えている。美しい。
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トカラ馬に逢いたくなって、山麓公園へ行く。陽の当たる眩しい緑の芝生が一面に広がる。その向こうに青い海。東シナ海か? 馬はどこかなー。あっいるいる! 草をバリバリ食べている。この暑い中、まだ毛で覆われている。あちーだろーと背中をさすると、ボロボロ毛が抜ける。おおっすごいっス! めんこい子馬を見つけて近寄ると、親馬の方に逃げていく。かと思えば、こちらに寄ってくる子馬もいる。ちゃんと性格があるんだねぇ。馬にまみれてランラランしてるうちに、人が増えてきた。そろそろ行くか。
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緑の芝生、青い海とトカラ馬 |
海の上で食う玉子うど〜ん! いとウマし! |
次はうなぎ池へ。ここに温泉があると聞いてきた。風呂はどこかなと探していると、バイクが数台止まっているのを発見。宿の前に露天風呂の文字。これはいけるそ。入ってみると、なんと男女の浴槽がつながっている! 塀が半分立ってるのだが、その先はイケイケだ。 しかも、先客のバイクメンバーに女性がいたのだ。バスタオルで隠してるとはいえ、さすがにどきどき。しかも女性はあまり気にしてないらしく、男湯にも入ってくる。第2マーメイド事件勃発であった。 湯は熱くて、足だけ浸かっていたのだが、どっちでのぼせたんだか。青空が見え、うなぎ池が見下ろせる露天風呂はホントよかった。 次はどこ行こう? 対岸の大隅半島へ渡るフェリーの時間にうまく合ったら、乗って行くかなあ、と気楽に考えて港へ向かう。そしたら、出港20分前に到着。こりゃ、向こうへ渡れということやな。 船に乗り、さっそく玉子うどんを食う。海風に吹かれながら食ううどんはウマイわ。
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フェリーから開聞岳が見える。海風に吹かれながら、だんだん小さくなっていくその姿を見ていると、なんだか切なくなる。「Forever Friends」という歌を唄っていると、涙が出てきた。逢えてよかったぁ。 ふっと物語を思いついた。半島の両側に住む男女が、このフェリーを舞台に知り合って、恋を実らせて、大ピンチなドラマがあって……という、ボーイミーツガールな物語。お話というより、映像が先に見えちゃったんで、映画化できないもんかなあ(笑)。 対岸の根占港に入る直前、道路を走る怪しいものを発見。犬にタイヤを引かせ、チャリンコで散歩させてるおじさんがいたのだ。星一徹おやじと命名す。 根占港に下りる時、ウィリー松浦氏と遭遇。たぶんあれはホンモノだった。 根占港では、ほとんどのバイク、車が、最南端佐多岬へ向かう。でも、おいらは北へ。今日は霧島でキャンプするつもりだ。
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左上に見える開聞岳 少しセンチメンタル? |
ごつごつした溶岩が並ぶ海岸 錦江湾は美しい青だった |
日があるうちに霧島へ入ろうと走ったのだが、山は早く日が暮れる。しかも高原だから、一気に寒くなる。 ようやくキャンプ場に到着したと思ったら、もう大賑わい。そっか、今日から連休なんや。テント張る場所あるんか?と思いながら申し込み。どこに張ったらいいんですかと聞くと、どこでもいいですよと言われた。まいった(笑)。 同時に申し込みにきた兄ちゃんがいい人そうなので話しかけると、一緒に張りましょうということになった。買い出しも行けない、売店もないえびの高原キャンプ場。町で最低限の買い物はしてきたのだが、ビールがない。しまったー。ところが、この兄ちゃんがビールをくれた。ありがとう、この恩は一生忘れませんぞぉ!
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白い息を吐きながらメシを食う。火がないと寒いねということで、焚き火をする。ところが、ほとんどの木が露でシケっていて、薪になりそうなものが少ない。それでも寒いから小さな焚き火を二人で囲む。 兄ちゃんは、岐阜から四国経由で来たそうな。ここまで5日間雨に降られっぱなしという。今日の阿蘇も霧だらけだったそうな。おいらは南へ下った分、雨は2日で済んだ。運がよかったんやなあ。 薪がなくなったので、12時頃就寝。テントの中は寒く、もっているもの全てを着込んで寝る。明日、帰るんかあ……。
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やっぱり焚き火は楽しいっス |