北海道ツーリング2013・その5 


ファーラウェー、遙か遠くへ。オロロンライン

旅行期間:2013年8月1日〜8月12日 全走行距離2611km


■8月5日(5日目) 晴れ
 天塩町・鏡沼公園キャンプ場の朝。

 目が覚めたのは4時40分。なんか外が明るいので出てみたら、ちょうど日の出タイム。

 空が刻々と色を変えながら、明るくなっていく。おお〜っ、これはキレイや。

 こういう光景見ると、♪朝焼けの光の中に、ってミラーマンの歌をうたいたくなるんよね。もう40年以上前の歌やのに(笑)。

 とはいえ、まだ4時台。早すぎる。
 と思って2度寝したのだが、日が出るとテントの中が暑くなってきてしまい、結局は6時過ぎに起床。

 まずは、アクロスのミラーで、昨日虫に刺された唇の上の状態をチェック。ああ、ぼわっと腫れてるね。でもまあ、他人は気付かんやろからOK、オッケー。

 朝飯は、クリームパンとホットコーヒー。この旅でまだ、筋子おにぎりを食ってない。そろそろ食わんと、朝から力が出んなあ。

 少し離れたところで、夫婦がテントを撤収してる。昨夜、キャンプ場に響いてた「あんた、そっちで寝てよ。狭い!」という声は、あの人たちか(笑)。


 天気は今日も快晴。
 8時過ぎ、昨日あえて走らなかったオロロンラインへ向けて、出発!

 と、その前にセイコーマートを見つけ、ついに筋子おにぎりをゲット!
 今年の旅初の筋子じゃ。いっただっきまーす。

 朝の爽やかな空気をきって、北へ北へとオロロンラインを走る。

 でっかい風車が30機くらいグルグルと回ってる。何度も見てるけど、やっぱりこれはスゴイ光景やなあ。

 写真を撮って、バイクに跨ったら、あっ!チャック全開やん。いつから? さっきのセイコーマートでは?
 過ぎたことは仕方ないか(笑)。


 朝のオロロンラインは、通る車も少なくて、長い長い直線道路をほぼ独り占め状態。これは気持ちええなあ。
 アクロスの気持ち良よさそうなエンジン音で走ってる。快調ですなあ。

 あっ、雲と道路が同じような形になってる。空と地の相似形。こりゃ珍しいねぇ。

 いつもは通り過ぎてしまう「こうほねの家」の展望台に上がってみる。
 おおっ、こりゃ利尻富士を望む良い眺めじゃないか。おいらと利尻のツーショット撮影。

 惜しむらくは、昨日に続いて利尻島に雲がかかっていることかな。まあ、こんだけ晴れてんだから、これ以上は望みすぎかな。


 時間はたっぷりあるので、オロロンラインを逸れて、いつもは行かない内陸の農道へ入ってみる。

 最北端の稚内とは思えない、酪農風景が広がっている。誰もいない静かなグリーンロードを快走。

 バイクを停めて振り返ると、道の遙か彼方に、うっすらと利尻が見える。

 なんだか「利尻富士八景を訪ねる」みたいな旅になってるなあ。


 再び、海沿いを走り、ノシャップ岬にある「漁師の店」へ。

 まだ11時前なので、お客はおいらだけ。昨日はホタテデーだったので今日はウニデーに。
 お好み丼でウニ・ホタテを注文。好物ばかり食って、満足満足。まずは昼飯パート1やね。

 食後はノシャップ岬へ。イルカは健在。朝に比べて雲が出てきたなあ。晴れでお願いしまーす。


 稚内駅前へ移動すると、大きな駐車場になっていて、道の駅ができてる。JRの駅も新しいぞ。なんやなんや?

 駅に行くと「最北端の線路」という看板が立って、撮影ポイントになっている。お土産コーナーもできて、観光客が見物している。

 黄色い車輪止めは、2011年まであった旧稚内駅の最北端ポイントはここだった、というモニュメントだそうな。

 左は駅構内から見ることができる現在の最北端。ここから鹿児島にあるJR最南端の駅・西大山駅まで続いてるんやねぇ。線路は続くよどこまでも……。


 さあ、12時だ。お昼ご飯パート2。稚内駅の南にある「うろこ亭」へ。
 もちろん、狙いはウニ丼。バフンとムラサキの「うに二食丼」を注文。

 ウニの味比べをしながら食べてみると、じぇじぇじぇ、ムラサキウニの方がうまいぞ。ここまでずっと、ムラサキを食べてきたからかなあ。

 稚内を走ってると、ドナルドが見えた。もしや、あれがウワサの?……と思い、入ってみる。
 ベンチ横の碑に「日本最北端店舗」と書かれている。ビンゴ! ここが最北端のマクドナルドだ。

 後から来たライダーが、ベンチに座ってるドナルドとツーショット写真を撮っていた。ツーリングマップルにも載ってるからなあ。

 掲示板でリクエストがあった、最北端フラッグを買いに、ホクレンのガススタンドへ。
 道北フラッグに「最北端・稚内」と書かれたシールをペタリと貼って完成。

 さあて、ここまで来たら、今日も国道40号で南下しよう。でも、昨日のように虫に刺されんように注意せんとな。


 口の中がウニウニなので、なにか甘いモノはと探しながら南下。

 手持ちのアイスマップをチェックすると、豊富温泉の北に、ジェラートの店・レティエがあるのを発見。

 店を探してると「道道3923号」の看板。三千って、ものすごいな。

 地図的にはインターのすぐ近くなのだが、なかなか見つからない。

 店の案内板を見つけて進んでいくと、白い犬が座っている家を発見。「レティエ」と看板が出てる。ここだぁ、やっと着いた〜。

 木いちごとミルクのジェラートは、自然な甘さ&つべたくって美味しい。

 しかも店内が涼しい。これは助かる。外は、内陸独特のむっとした暑さなのだ。
 水分補給もかねて、アイスコーヒーも追加注文。ゴクゴクゴク、ふーっ。


 掲示板に、そのあたりにプリンがある、と書かれていたので、探してみたら、豊富温泉の川島旅館に、湯上がりプリンがあるというので行ってみる。

 昔ながらの木造の温泉旅館で、フロントというか受付でプリンを買う。なんか不思議な感じ。

 大きなソファーに座らせてもらい、プリンを食べてみると、こりゃあ濃ゆくてトロトロだぁ。

 旅館を出て、クマの剥製を見つけて写真を撮る。なんか人間っぽい立ち姿やな。

 撮り終えて、バイクへ向かうと、クマさんキャンプで一緒だったライダーさんに声をかけられる。

 広い北海道なのに、不思議と再会するもんですなあ。


 何度も走ってる国道は、なるべく走らないようにしよう、と幌延から道道256号で南下する。

 パンケオポッペ川の看板を見つける。これぞ北海道ってな名前やなあ。
 ちなみに「下流にある川口の小さな川」(看板より転載)という意味だそうな。

 無人の南幌延駅を見つけて、鏡に映った自分を記念撮影。こういう遊びも楽しいね。

 オカラマップ橋を渡り、問寒別から道道541号を行くと、親子キツネが道を横切った。これぞ、ホントのキタキツネ物語や。

 国道40号に出た途端、ダンプカーの行列に挟まれてしまい、そのままにっちもさっちも行かず、ひたすら走って音威子府へ。ようやくコンボイから離脱。
 ふい〜っ、疲れた〜。


 さあ、ここまで来れば、今日の宿は美深キャンプ場しかない。

 テントを立てていると、またもクマさんキャンプのメンバーとばったり再会。もしかして、みんな同じような場所をぐるぐる走ってる?(笑)

 町まで買い出しに行って帰ってきたら、キャンプ場の入口で手を振る人が。誰や?怪しい人か? と思ってよく見たら、おっちゃんさんでした。ああ、ビックリしたあ(笑)。


怪しい光跡を気にしない宴会風景
 じゃあ、一緒に食べますかということで、ミニミーティング開始!

 本日のメニューは、牛カルビ200グラム、焼き野菜、エビとキャベツの塩焼きそば、ポテトサラダと豚串……あれ?豚串買い忘れたよ〜。あちゃー。

 昼間が暑かったせいで、とにかくビールがうまい。飲み干したら、おっちゃんさんが追加を買ってきてくれた。ありがたや〜。ごっつあんです!

 キャンプ場の風呂で、明日の天気予報を見たら、1日晴れるのは稚内だけ。南から天気が崩れるという。

 ホントは道東へ行きたいのだが、明日も道北でウロウロかなあ。

 そして、小さなトラブル発生! キャンプ場用のビーサンが両方とも壊れて、鼻緒の部分が取れてしまったのだ。

 テープや接着剤でくっつけてみたけど、あきまへん。どっかで買うかなあ。


塩焼きそばをジュジュッジュ〜

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