北海道ツーリング2013・その7 


♪はるばる来たぜ、しれとこぉ〜。雲がたなびく知床半島

旅行期間:2013年8月1日〜8月12日 全走行距離2611km


■8月7日(7日目) 曇りのち晴れ
 6時過ぎ、湧別・五鹿山公園の朝。林間のサイトなので、木漏れ日がテントに差し込む、穏やかな朝。

 テントの中が暑くなる「あぢあぢ攻撃」が無く、爽やかな風が吹いて涼しい。

 ピッキョンピッキョンと鳥の声が山に響いている。なんか、キャンプの朝らしい雰囲気で良いねぇ

 朝飯は、おなじみの筋子おにぎりとホットコーヒー。あんまり続けてると、掲示板でツッコまれそうやなあ(笑)。


 8時過ぎ、しゅっぱーつ! したら、空が曇ってきた。

 朝のアイスコーヒーを、と思ってコンビニに立ち寄ったら、コーヒーサーバーがない。まだ全店展開してなかったのね。しかも、空一面が雲に覆われてしまった。あららん。

 サロマ湖沿いのオホーツク国道238号を行くと、道の駅・愛ランド湧別が現れた。観覧車があって、まるで遊園地のようだ。こんな道の駅もあるんやね。

 さらに行くと、SL機関車を発見。入口には「ライダーハウスSLの宿」という看板が。どうやら客車に宿泊できるようだ。

 ここは、計呂地交通公園という所で、元はJR計呂地駅だったそうな。SLに泊まれるなんて、銀河鉄道999みたいで良いなあ。


 サロマ湖沿いまで出てきたら雲が切れ、晴れだした。道の駅サロマ湖に着く頃には、すっかり青空。

 やっぱり、湖と空は青くなくっちゃ。良い眺めだ。

 これは走る気が湧いてくるね〜。

 道の駅内に入ると、北海しまエビバーガーや揚げシマエビのメニューが貼られてる。

 どちらか食いたかったのだが、シマエビの入荷がないようで、両方品切れ。エビ好きとしては、かなり悔しい。


 エビ残念エネルギーを発散するため、国道を逸れ、キムアネップ岬へ。

 突端まで行くと、サロマ湖を見渡す広大な水景色。なんか地の果てという感じだ。風が強いなあ。

 さっきまでいた道の駅サロマ湖方面を見ると、幌岩山に曇がかかっている。そうか、あの山あたりが天気の分かれ目になってるんやな。

 国道に戻り、牧草ロールが転がる風景を抜けると、そこは網走。久々に来たんとちゃうか〜。


雲がかかる幌岩山

 網走に来たら、寿司を食いましょう、ってことで、回転寿司「かに源」へ。

 姿ヤリイカ、生ほたて、ボタンエビ、ますのすけ、ズワイガニ大は味が濃厚。

 網走産釣りキンキは脂が絶妙でうまい。カラフトマス、たこまんまは卵の醤油づけでトロトロ〜。

 網走産うに、さんま、甘エビ、生タラバはトロけるよ〜。


これが「たこまんま」
 ラストはもう1回、たこまんま。計13皿。あ〜、食った食った。

 今日のポイントは珍味・たこまんまだねぇ。ヤナギダコの卵の醤油漬けだそうな。いんや〜美味美味。



川の上を渡る線路
鉄道ファンの撮影ポイントですな
 網走の港へ。オホーツク海は見事な快晴。素晴らしい青空に青い海。海風が気持ち良い。

 海の向こうには、知床半島が見える。半島の上には雲の峰が連なっている。これは絶景。すごい眺めだねぇ。(↑)
 じゃあ、行ってみるか。知床へ。

 小清水の海沿い、眺めの良い国道244号を快走。雄大な知床半島の景色を追いかけて、どこまでも走る走る。こりゃサイコーだあ。


 さらに国道から外れて、斜里の広域農道へ。周辺は、どこまでも延びる直線道路だらけ。

 酪農&田園風景の中を、まーっすぐまーっすぐ道が続いている。丘陵地帯なのでアップダウンで道の変化が楽しめる。

 とはいえ、晴天の農道をひたすら走ってると、さすがに暑い。日陰もない、自販機もない、ないないだけど、直線道路は楽しい。

 1時間半くらい、直線を走り続けて、さすがに曲がりたくなってきた。十字路を曲がって、斜里駅前の道の駅へ。水分補給&エアコンで体を冷やす。施設がキレイで良いですなあ。

 さあ、再出発。振り返ると、後方からゆっくりと雲が近付いてくるが、進行方向は晴れ。行け行け〜!


絨毯のような麦畑

ここにも出るのか!

 ここでツーリングマップルがオススメの「名もない展望台」へ。

 展望台前から見下ろす直線道路のスケールは桁違い。
 本当に水平線の彼方まで真っ直ぐな道がのびている。こりゃスゴイわ。

 あとから、チャリダーがこの坂を登ってきた。あんたはエライ!


 現在の時刻15時。そろそろ宿を、と思ったが、天気が良いから、まだいいか。もっと走ろう! 知床へレッツラゴー!

 知床半島沿いの海景色を眺めながら、国道334号を北へ。

 ウトロに着くと、きれいな道の駅ができていて、スゴイ人出だ。世界遺産になると、こんなに人が来るの? 道の駅の名は「うとろシリエトフ」。

 なんか食べるもんないかなあ、と探してると、あった! はまなす・こけもも味ソフト。いっただっきまーす。


 知床を横断するのは、何年ぶりだろうか。数えてみたら10年ぶり! お久しブリブリだ。

 知床峠に向かって、一気に高度を上げていく。ハイペースで走れる峠道は、やっぱり心地よいよねぇ。

 羅臼岳がずんずん近付いてきて、大きく見えてきたぞ。

 知床峠に到着。羅臼岳は頭に傘をかぶってるが、見事な晴天。こりゃ良い眺めだ。

 たしか前回は曇ってて、一瞬だけ晴れ間が見えたはず。それに比べれば、今回はカンペキな青空。記念撮影しなきゃね。


道路が見えましぇーん
 しかーし、知床峠はそんなに甘くはないのであった。

 峠から、羅臼側へ100mも行かぬうちに、真っ白なガスの中へ。下界から見たら、雲の中なんだろうねぇ。

 ウトロ側はあんなに暑かったのに、羅臼側は急に温度が下がって、寒い寒い。

 白い霧に覆われ、景色のない道を、ひたすら下界へと降りて行く。


 ようやく海が見えた。羅臼だ。国道沿いに「純の番屋」があり、北の国からのテーマが流れている。

 空は雲に覆われて真っ白。ウトロ側で28度くらいあった気温が、羅臼では18度くらいだ。

 薄着をしていたので、その急激な変化に付いていけず、体が冷え込む。やばいな、これ。


クマの親子像
 もう17時。どこかで泊まらなきゃ、と標津まで来てみた。

 冷えた体を温めるため、今夜は宿に泊まるかな、と探してみるが、宿が空いてない。どこも満室。
 し、しまった、あのウトロの道の駅にいた観光客で宿はほとんど押さえられていたのだ。

 体が冷えてなければ、キャンプでも良いんだが、今の体調だと風邪を引きそう。

 中標津まで行くか、どうするか、と迷いながら走ってると、温泉付きの宿を発見。電話してみたらOKとの返事。あ〜助かった。


 部屋に荷物を置いて、まずは晩飯を食べに行こう!

 宿の人に教えてもらった、近所の店へ。行ってみたら、店名が「武田」でんがな。こりゃ何かの縁ですかね。

 体を温めようと、豪華な晩飯に。
 しべつ鮭三代漬け丼の大盛(鮭、鮭ぶし、イクラ、ホタテ入り)、鮭のあら汁。
 いんや〜、あら汁は体が温まるねぇ。

 丼でひとまずお腹がいっぱいになって、ふと思い出す。今日、シマエビを食べ損ねたなあと。

 そこで、北海シマエビ4尾追加。やっと会えたね〜、シマエビくん。

 北海シマエビの思い出といえば、しもPさんとの初めての出合い。シマエビがあるから来ませんか?と釣られて行ったのが、標津から10キロ先にある野付の尾岱沼だ。

 あれは2004年のこと。異常な高温で、このあたりの気温が30度もあったのだ。

 しもPさんと一緒に泊まったホテルには、エアコンが無く、窓を全開にして、二人で暑い暑いって言ったっけ(笑)。懐かしいねぇ。

 腹いっぱいになって宿に戻り、いざ温泉へ。じーっくり熱い風呂に浸かったら、体もあったまり、体調も元に戻った。

 風呂上がりにビールをきゅーっと一気飲み。宿に到着した時は、体が冷えて、冷たいビールなんて考えもせんかったのになあ。

 そういえば、宿の受付をした時「寒いですねぇ」というと、「昼間は20度あったから、こんなもんだよー」と返された。やっぱり、知床半島の北と南では、全然天気が違うんだねぇ。

 本日のデザートは、豊富町牛乳使用のでっかい北海道プリン。今日一日、たくさん走ったご褒美ですなあ。


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