北海道ツーリング2013・その11 


緑広がる十勝と青い山並みを望む

旅行期間:2013年8月1日〜8月12日 全走行距離2611km


■8月11日(11日目) 曇りのち晴れ
 上士幌航空公園の朝は早い。午前5時に大音量のアナウンスで目が覚める。

 何事かと思い、テントを出てみると、外は真っ白。一面の霧。

 どうやら、まだバルーンは飛ばない、というアナウンスらしい。これじゃ、視界ゼロやもんなあ。


霧に煙るテントサイト
 7時より朝ご飯。定番の筋子おにぎりをモグモグ食べて、モーニングコーヒーで一服。

 食後に歯を磨いてると、となりに立ってた人に「武田さん」と声をかけられてビックリ。クマさんキャンプの人でした。

 いつどこで見られてるかわからんなあ。へんな顔してなくって良かった(笑)。


 気が付いたら、バルーンが上がり始めてる。わーい、体験気球だぁ、と行ってみたら、もう大行列だぁ。

 今から並んでも、1時間くらいかかりそうやなあ。

 上士幌高校のバルーンも上がった。高校のクラブだから、3年生はこれで引退(と思う)。きっとバルーンにかける青春があるんやろな。飛んで良かった。

 掲示板を見ると、本州は40度の猛暑らしい。明日の昼には、そこへ帰るのか……。

 いや、その前に、行かねばならぬ場所がある。会わねばならぬ人がいる。それは登別のしもPズだ! よし、バルーンには並ばず、大移動開始だ!


 さあ、バイクに跨り出発。鹿追までくると、空も晴れてきた。待ちに待った快晴ロードだ。走るどー!
 でも、晴れると暑いなあ。

 山の緑も畑の緑もハッキリ、クッキリ。道端に咲いてるヒマワリも笑ってる。景色がキレイだとテンション上がるね〜。

 十勝清水まで来たので、コンビニで一休み。いんや〜、止まったら暑い暑い。こんな時は、アイスコーヒー。それにしても、ものすごい強風。飛ばされそうな勢いだ。


美蔓パノラマパークから眺める日高山脈
 十勝に別れを告げて、西へ西へ。対向車線はクルマの大行列だ。お盆休みが始まったんやなあ。混むなあ。

 追分まで来ると、曇り空になってしまった。ありゃりゃ。

 南下して、太平洋側の国道36号に出ると薄曇りながら青空が戻ってきた。その途端に、ジャケットが暑い暑い。なんだか難しいねー。


 昼を過ぎたんで、腹が減った。

 国道36号沿いといえば、白老のマザーズ。本当は虎杖浜でたらこ丼と思ってたのだが、空腹がもう限界っス〜。

 あんまり腹が減ってたんんで、オムライスと地鶏親子丼の食券を買ったら、お店の人に「お二人様ですね」。と聞かれる。いえ、お一人様です。

 親子丼はトロトロたまご、オムライスはフワフワたまごで、こりゃウマ〜い。

 2つ食って、ちょうどお腹も満足。ごっちそうーん。

 お店を出たら、空は快晴。青い海が広がっている。こりゃあ暑いけど気持ちいい。


 ついに登別に到着。快晴の登別って、珍しいかも。

 さっそく、しもPさんと妻さんにご挨拶。しもPさんが、グッドシェイプしていて、腹筋が割れてる! す、すごいっス!

 とりあえず、メイプルソフトでお昼のスイーツ。甘味補給だ。

 今宵はしもP亭にお世話になることに。でもまだ2時半なので、夕方まで走りに行くぞ〜!


 倶多楽湖に到着。いんや〜静かだ。

 湖の周りは、ほとんど人もやってこない。温泉街からすぐなのに、雰囲気がぜんぜん違うねぇ。

 ぼーっと物思いにふけるには、ええとこやな。

 次は道道2号でオロフレ峠を目指す。

 カルルス温泉までは快晴。暑い暑いと言いながらも、気持ちよく走っていた。

 しかーし、オロフレ峠に近付くにつれ、空には黒い雲が湧いてきた。天気一転で寒い寒い。山の下からは黒い雨雲がせり上がってくる。こりゃあかん、引き返そう。

 峠を挟んで天気は変わるっていうけど、ホンマに極端や。

 登別まで戻ってくると、温泉街は夕焼けオレンジ色。きれいやなあ。

 帰り道で見つけた看板(→)。
 さすがは登別、鬼やクマだけでなく、カッパもおるんやあ。ええなあ。


 しもP亭へ荷物を搬入。いつもながら、お世話になりまする〜。

 さあいよいよ、しもPミーチンの始まりだ。生ビールでカンパーイ! 風呂上がりのビールはたまらんねぇ。

 今宵の宴は、焼き肉屋さんで、ジンギスカン、豚トロ、せせり、ラーメンサラダ。

 豚トロとせせりは、脂たっぷりでウマイっス。ラーメンサラダは、やっぱり北海道で食うほうが美味しいよなあ。

 肉祭りでお腹が落ち着いたところで、1次会は終了。しもPさんは、夜のお仕事へ戻っていった。2次会は10時半から開始っス。


 おいらは、温泉へ行くと見せかけて、温泉市場へ。バフンウニとイカ刺しで生ビール。バフンウニはやっぱり濃厚やなあ。

 今年の旅はウニブームで、ウニばっかり食ってたなあ。ムラサキウニは甘くて、なまらうまかったなあ。

 食に満足したんで、温泉へ。まいどお馴染みのさぎり湯。今日は晴れて暑かったから、汗を流して、すっきりサッパリ。風呂上がりはコーヒー牛乳でなく、アイスコーヒーだ。


 10時半から、しもPさんと2次会。クラシックで乾杯だ。

 途中から妻さんも参加してくれて、昔の札幌ミーチンのような楽しい雰囲気に。話題の中心は、しもPさんのグッドシェイプ&腹筋割れ。ストイックに鍛えたよねぇ。

 おいらといえば、食い倒れ北海道旅で何キロ増えたやら(笑)。

 楽しいミーチンは、あっという間に時間が過ぎて、気付いたらもう午前1時。ありがとうございました〜。お休みなさい。



■8月12日(12日目・最終日) 雨のち曇りのち晴れ
 夜中に、バババーッという音がして目が覚めた。なんと雨音。昨日あんなに晴れてたのに、ビックリだ。もう1度寝よう。

 登別温泉の朝、5時半起床。外は曇り。雨がやんでて良かった。

 本日、北海道最終日。千歳へ9時までに入らねばならないのだ。

 というわけで、朝ご飯は一人静かに、いくら醤油漬けおにぎり。食べてると、また雨の音が。カッパ着るのはやだなあ。


登別の鬼にもお別れ。またねー。
 朝6時半から荷造り開始。しもPさんたちを起こさないよう、静かにシャッターを開けようと、ごそごそしていると、しもPさんが出てきてくれた。昨日、遅かったのに、すみませんですー。

 7時には雨も上がって、青空も見えた。

 しもPさん、妻さんに別れを告げ、いざ出発! 本当にありがとうございました〜。


 国道36号を走ると、海沿いにはまだ雨雲が低くたなびいてる。降らんといてくれよ〜。苫小牧に入ると、ものすごい霧。真っ白で視界は10mくらい。何も見えませぬ〜。

 千歳に向かって北上を始めると、今度は黒い雲が。天気がバラバラで最後まで気が抜けんぞ、こりゃ。

 急いで空港まで行くと、小雨がパラパラ。今更カッパなんぞ着れん、突っ切るぞ。

 急いだおかげで、30分余裕をもって千歳到着。バイクを預けて、次は飯じゃ、めしじゃ。


空港で貨物用パレットに固定されたアクロス

 北海道のラスト飯は、三大海老丼! ボタンエビ、甘エビと幻といわれるブドウエビの三種類だ。

 ところが「ブドウエビはお盆明けでないと入荷しないんですよ」って。ああ、さすがは幻のエビ……。その代わりに、ボタンエビと甘エビの増量をお願い。

 出てきた二大海老丼は、ボタンエビ7尾と甘エビ5尾! 甘エビが太くて甘くて美味し。

 今年の北海道は、あまちゃんブームでウニを食いまくり。ラストはエビで締めた。なまらウマかったなあ。

 腹ごなしに、お土産店を見回ってると、とうきびのピュアホワイトがメッチャうまそう。ついつい買ってしまう。


 大阪到着13時。一歩外に出ると、燃えるような熱気。なんと気温38度
 日なたの暑さは45度か50度か。北海道とのギャップに、頭がクラクラする。

 この暑さのせいか、メットインが開かない。アクロスも暑すぎてご機嫌ナナメか。汗をダラダラ流しながら修理。ようやく、メットインが開いた。

 走り出したら、すぐ渋滞。38度の日差しに焼かれる。あぢあぢぃ。
 ああ、やっぱり北海道は良かった、美味かった。

(おしまい)


日陰の気温が38度だから……

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