北海道ツーリング2004・その9


野付の港に佇む。遙々と来たなあ。海の向こうはクナシリだ

旅行期間:2004年8月3日〜8月12日


■8月10日(8日目)
晴れのち曇りのちスコール

 朝5時半に目が覚める。久々の部屋寝なので、ゆっくり寝たかったのに〜。

 じゃあ朝風呂へ行こう!
 湯舟を独り占めしながら、野付の海を眺める。朝日にキラキラと海が輝いている。さあ、今日は根室へ行くぞぉ!と張り切って湯舟を出て、部屋に帰る。

 んが、ドアの前で立ち尽くす!
 なななんと鍵を間違えた! ルームキーじゃなく金庫の鍵持って来ちゃった〜。わははは(笑)。


海を眺めて、露天を独り占め


出立前の記念撮影
またお会いしましょう!
 フロントに行くと張り紙が。「6時半まで不在です」

 う〜ん、しもPさんを起こすっても、まだ6時だから悪いよいなあ。しかたない、フロントの人が来るまでロビーで新聞でも読んでよう。
 おっ、阿寒湖でエゾシカバーガー発売だって。食べに行かなきゃ!

 ところが6時半になってもフロントの人は来ない。仕方ないんで、海まで散歩に。健康サンダルのイボイボが足の裏を刺激する。ああ、最果ての海で、男が一人、朝さんぽ……。

 7時になってようやくフロントさん出勤。鍵を開けてもらったら、しもPさんは起きていた(笑)。


 R244を根室に向けて出発!
 こんなに快晴な野付の海は初めて。しかも暑い。去年は17度しかなくて、カッパ着てたのがウソみたい。

 波のほどんど立ってない野付の海。港を見つけたので、ちょっと寄り道。人はいなかったけど、ウミドリがいっぱい! 映画の『鳥』みたいだった(トップ写真)。


こんなに天気のいい野付は初めて!

 風蓮湖あたりからは内陸の道。どこまでもどこまでも緑の続く何もない道を、風になって走る。

 トラクターが牧草ロールを積み込んでいた。広い草原には、おいらとトラクターだけ。ああ、なんだか知らないけど、でっかいよなあ。

 さぁて、花咲ガニの待つ根室へ行くぞぉ!


 昼過ぎに花咲港到着。ライダーもたくさんいてる。今年もお店の前に威勢のいいおばちゃんがいたいた。

 朝ご飯がまだだったので、ご飯とカニを頼む。今年は暑くて、まだサンマが獲れないそうな。楽しみにしてたのに残念!

 代わりにアブラガ二の内子をくれる。色が紫。恐る恐る食べてみると、ウニみたいな味がする。地元でしか食べられない珍味だ。これはうれしい。

 カニ汁やなんやで、カニの来る前にメシを2杯食ってしまった。

 ようやく茹で上がったカニの登場。ところが、今年は塩味がきつい。今年のカニの質なのか、ゆで加減なのか、よう分からんが、ちと残念。食い物にも出会いのタイミングがあるよなあ。


アブラガ二の内子


カニ汁うまし!



おいらの靴を枕に
 ご飯を食べてると、ネコが餌くれニャアと近付いてくる。
 ちょびっとあげると、今度はおいらの靴を枕にして寝る。まさにやりたい放題やあ(笑)。

 店を出ると奈良ライダーがいた。土産に花咲ガニを送りにきたという。カニマニアですな。

 町を行くと気温表示が30度! ここは根室やぞ、おかしいぞ〜。

 ウワサのコンビニ「タイエー」を発見。ハセストと同じ焼き鳥丼があった。さらに、エスカロップ弁当も発見。腹一杯で食べられず残念じゃ。


 まーっすぐな直線が続くR44を走る走る。次は厚岸だ。こんなに天気がいい厚岸は初めて。2年前は雨の中、さむさむだったのに、今日はアチアチだ。

 厚岸の道の駅に入る。札幌女性ライダー二人連れと話をする。これから野付へ行くそうな。午前中はいい天気でしたよと教えてあげる。元気いっぱいのお二人さんだった。

 厚岸駅に着くと、地元の人が暑い暑いと挨拶しながら、バテバテ姿で電車を待っていた。1時間に1本ののどかな駅。

 駅前の店でかきめしを買い、駅のベンチで食べる。これが、思った以上にうまい。ご飯に染みたダシがいい味加減。少し甘めだけど、ダシの味わいがある。これはアタリだぁ。


これが、かきめしだぁ
でも、絶対に食い過ぎ(笑)


青い海が広がる愛冠岬

 


愛の鐘を鳴らしまくり!

 次はどうするべ、と思い、掲示板をみてみると、アイカップ岬へ向かえとある。よし、行ってみよう!

 半島を繋ぐ橋を渡り、岬へ。遊歩道を行くと、目の前にいっぱいいに海が広がる。愛の鐘をグワングワン鳴らしておく。しかし、愛の岬なのに、すれ違う人が「男と男」とか「ギャルと50オヤジ」とかまともなのがおらんぞ(笑)。

 再び、釧路へ向かいR44を走るが、どんどん怪しい雲が頭上を覆いだす。早く行かねばヤバイかも。雲がどんどん真っ黒になっていく。

 釧路の直前でポツン……ザザザザーッと降り出した。きた〜っ!
 たまたま公民館の前だったので、軒先に即避難。助かった〜。雨はシャワーのようなものすごい勢い。この旅2度目の雨だ。30分ほど雨宿りする。しかし、何もない44号の途中やったら、雨宿りもできんかったもんなあ。危ない危ない。

 雨がやんだので、再び発進。今日の宿、鶴居へ向かう。雨が降った途端に、気温がグッと下がってる。う〜寒っ。でもまあ、これが北海道らしい気候よなあ。


 陽が落ちる前に鶴居キャンプ場に到着。今年は、結構空いている。いい場所にテントを張れた。

 いきなり、埼玉ライダーにジパツーの人ですねと言われる。今まではバレんかったのになあ。アクロスで判ったそうな。

 テントを張り、温泉へ。その前に雲間から夕陽が出たので追いかけてしまう。さっき雨が降ったのに、空はクルクルと変わってるなあ。

 去年は入れなかったノーザンビレッジホテルの美人の湯へ。これがアタリ。ツルツルスベスベ系の湯で、露天も広く、釜風呂まである。いんや〜三昧三昧。

 今年は湯上がりでもまだコープが開いていた。ラーメンに入れる食材、ビールを買う。


セイコーマート前
電話BOXの上にモォ〜


鶴居の夕焼け



つるい特製ラーメンで〜す
 キャンプ場に戻ると、ライダーが増えていた。このキャンプ場はやっぱりライダーがたくさんいなくっちゃね。

 大阪チャリダー、埼玉ライダー3人で飯。おいらはウィンナー、ナメタケ入り塩ラーメン。なんか具が多いと、たくさん食べた気がする。

 さすがに、今夜は冷えてきた。この旅初めての長袖Tシャツを着る。まあ、例年ならトレーナーなんだから、えらい違いだ。

 チャリダーの苦労話や、埼玉ライダーが元同業種で辞めてきた話やらで盛り上がる。北海道のキャンプ場には人生があるよなあ。


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